【インディ500】佐藤琢磨、伝統あるトロフィーの“顔”がふたつに

ボルグ・ワーナー・トロフィーに佐藤琢磨の顔がまたひとつ、新たに加わった。
ボルグ・ワーナー・トロフィーに佐藤琢磨の顔がまたひとつ、新たに加わった。全 7 枚

現地19日、昨年のインディ500で3年ぶり2回目の優勝を飾った佐藤琢磨が、自身の顔の数がふたつになった優勝トロフィーのアンベイルに立ち会った。

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昨年(2020年)が第104回大会だったアメリカ伝統のレース「インディ500」。ボルグ・ワーナー・トロフィーと呼ばれる優勝トロフィーには歴代優勝者の顔のレリーフが刻まれており、“2020年優勝の佐藤琢磨の顔”が新たに加わった状態での除幕が、今年2021年のインディ500決勝の100日前セレモニーのハイライトとして実施された(セレモニーはオンラインショーとしての開催。除幕は米インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ=インディ500開催地のミュージアムで実施)。

今回新たに加わったのが“2020年優勝の佐藤琢磨の顔”であることは強調しておきたいところ。2017年にインディ500初制覇を果たしている彼の顔は既にひとつ、ボルグ・ワーナー・トロフィーに刻まれていたからだ。歴代優勝者の顔、というと2回以上勝っていても顔はひとつ、という解釈をする場合もあるかもしれないが、ボルグ・ワーナー・トロフィーはそうではない。勝てば、顔の数が増えていくのである。

琢磨は昨年の勝利で、自身を含め20人しかいないとされるインディ500複数回優勝者になった。1990年からボルグ・ワーナー・トロフィーに優勝者の顔のレリーフを刻む役割を担っているのは彫刻家のウイリアム・ベーレンス氏で、彼は3年ぶりに琢磨の顔を“つくる”こととなった。

琢磨は「自分の顔がもう一度、ボルグ・ワーナー・トロフィーに刻まれることとなり、ワクワクした気持ちでした」とコメント。さらに「ウイリアムさんの仕事(作品)は並大抵ではありません。それぞれの年の優勝者の個性やキャラクターを表現するための彼の努力は、とてもスペシャルなものです。その製作過程を再び経験できたことを誇らしく思います」と続け、ベーレンス氏を讃えている。

時節柄、今回のアンベイルに立ち会えた人の数は限られたものであったようだが、そのなかには琢磨の現所属陣営「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング」(RLLR)の共同オーナー、ボビー・レイホール氏の姿が見られた。元トップレーサーである氏は、1986年のインディ500優勝者。トロフィーにはレイホール氏の顔も刻まれているのだ。

琢磨は2012年(単年)と2018年以降、RLLRでインディ500を含むインディカー・シリーズを戦っている(2017年のインディ500初優勝は他陣営所属時)。2012年にはRLLRとともにインディ500の頂点まであと一歩と迫っていただけに、昨年の“琢磨&RLLRとしてのインディ500初制覇”は、琢磨と陣営にとって8年前の雪辱という意味も含むものであった。

今季2021年のインディカー・シリーズは4月18日決勝のバーバー・モータースポーツパーク戦(米アラバマ州)で開幕予定。琢磨は4年連続通算5年目の所属となるRLLRで、自身12年目の参戦を果たすことが決まっている。琢磨が2年連続3度目の制覇を狙う第105回インディ500はシリーズ第6戦として、インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて5月30日決勝の日程で開催される予定だ。

《遠藤俊幸》

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