メルセデスベンツ Vクラス のEV、『EQV』を仮想体験…スマホアプリで航続などを確認

Vクラスとは異なる専用フロントマスク

1回の充電での航続は最大418km

電動車両のある生活を仮想体験できるアプリ

メルセデスベンツ 『EQV』を仮想体験できるスマホアプリ「EQ Ready」
メルセデスベンツ 『EQV』を仮想体験できるスマホアプリ「EQ Ready」全 19 枚
メルセデスベンツは2月24日、ミニバンの『Vクラス』ベースの新型EV、『EQV』(Mercedes-Benz EQV)を仮想体験できるスマートフォン向けアプリ「EQ Ready」の無償配信を開始した、と発表した。

メルセデスベンツは2018年秋、メルセデスベンツブランド初の市販EV、『EQC』を発表した。「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVのEQCとなる。EQV は、EQCに続くEQブランドの市販EV第2弾。EQVのベース車両は、メルセデスベンツのミニバン、Vクラスだ。

◆Vクラスとは異なる専用フロントマスク

ベース車のVクラスと異なる専用デザインが与えられており、フロントグリルは、クロームフィン付きのブラックパネル仕上げとした。フロントバンパーには、大型のエアインレットとクロームの装飾が施された。LEDヘッドランプも専用デザイン。足元は、専用の18インチアルミホイールで引き締められた。

インテリアはダッシュボードに、ミッドナイトブルーのレザーを使用した。ローズゴールドのアクセントを添えて、「Welcome Home」効果を演出する。インフォテインメントとサウンドシステムにも、ローズゴールドのアクセントを配した。

さらに、シートクッションにブラックナッパレザーを使用し、バックレストはダークブルーとした。ダッシュボードの上側はブルー、下側はブラックのツートン仕上げとする。

Vクラス同様、2種類のホイールベースが設定される。「EQV300ロング」は全長5140mm、ホイールベース3200mm。「EQV300エクストラロング」は全長5370mm、ホイールベース3430mmだ。室内は3列シートで、6~8名が乗車できる。荷室容量は、最大1410リットルとした。

◆1回の充電での航続は最大418km

EVパワートレインは、フロントアクスルに、モーター、トランスミッション、冷却システム、パワーエレクトロニクスを一体化した「eATS」を搭載し、前輪を駆動する。モーターは最大出力204hp、最大トルク36.9kgmを引き出す。パワフルなモーターは、重量ボディのEQVを最高速140km/hまで加速させる。オプションで、最高速を160km/hに引き上げることが可能だ。

バッテリーは、蓄電容量90kWhの大容量リチウムイオンだ。車両の床下にレイアウトされ、室内空間を犠牲にしていない。1回の充電での航続は、最大418km(NEDC:新欧州サイクル)に到達する。充電ソケットは、フロントバンパーにレイアウトした。充電はウォールボックスや充電ステーションなど、出力11kWのAC(交流)充電で、およそ10時間。出力110kWのDC(直流)急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量を、およそ45分で充電できる。

◆電動車両のある生活を仮想体験できるアプリ

メルセデスベンツは、このEQVを仮想体験できるスマートフォン向けアプリ、EQ Readyの無償配信を開始した。EQ Readyは、EVやハイブリッド車などの電動車両への乗り換えを検討している顧客をターゲットに開発されたアプリだ。電動車両のある生活を仮想体験できるのが特長。内燃機関搭載車に乗るユーザーの走行データを記録し、分析する。仮に、メルセデスベンツの電動車両で同じ距離を走行した場合、燃費やコストなどの面で、どれくらいのメリットが生じるかを教えてくれる。

アプリでは、出発地と目的地の住所を入力するだけで、制限速度、過去の交通データ、上り坂と下り坂の勾配を考慮して、予想されるエネルギー消費量を計算する。目的地に現在のバッテリー残量で到達できるか確認できる。必要な電力と走行ルート沿いの充電ステーションを通知する。さまざまな充電ソリューションの充電時間を、シミュレートすることもできる。

「eCharging Planner」を使用すると、EVに乗り換えた場合の車両、エネルギー、充電、設置、コスト、CO2排出量を知ることができる。自宅充電用のウォールボックスに関する情報を紹介し、インストールに関連する費用を見積もることができる。予想される運用コストや、内燃機関車と比較した損益分岐点など、すべてのデータを提供する。

「eCost Calculator」では、EVと内燃機関車の保有コストを比較することが可能だ。数ステップで、現在の車両の年間運用コストを、EVの運用コストと比較できる。リースによる分割払いや電気と燃料価格、メンテナンス、保険、税金に至るまで、関連するすべてのコストが考慮される、としている。

《森脇稔》

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