インフィニティ QX60 新型、最大牽引力は2.7トン…295馬力V6+9速ATが実現

3.5リットルV6にZF製9速ATの組み合わせ

全長6700mmのキャンピングカーを牽引可能

インフィニティ独自の「ダブルアーチ」グリル採用

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプ
インフィニティ QX60 新型のプロトタイプ全 10 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは2月25日、新型『QX60』(Infiniti QX60)の新たなプロトタイプの写真を公開した。

インフィニティは2012年12月、新たなネーミング手法を導入し、全車が車名に「Q」を付することを決定した。これに従い、7名乗りのラグジュアリークロスオーバー車のインフィニティ『JX』が、車名をQX60に変更した。

現行QX60は2013年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2013でワールドプレミアされた。今回発表されたのは、新型QX60の新たなプロトタイプの写真。市販モデルは2021年後半、北米で発売される予定だ。

3.5リットルV6にZF製9速ATの組み合わせ

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

パワートレインには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は295hpを引き出す。トランスミッションは新開発のZF製9速ATを組み合わせる。これにより、パワーと燃費、レスポンス、洗練の理想的なバランスを実現することを目指している。

3.5リットルV6エンジンと9速ATの幅広いテストとチューニングにより、パワフルでありながらリラックスした乗り心地をドライバーに提供するという。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

新開発の9速ATは、より大きなギアレシオを備えている。これにより、ユーザーはレスポンスの高いスタンディングスタートパフォーマンスを実現できるという。9速ATは、高速道路での燃費向上効果も発揮する。

ギア比のワイド化により、パフォーマンスや乗り心地も向上させた、と自負する。新しい9速ATのギアチェンジは滑らかで、インフィニティのアクティブトルクマウントによって、キャビンの外側のエンジン振動を遮断し、静粛性を引き上げているという。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

全長6700mmのキャンピングカーを牽引可能

この3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンと9速ATの組み合わせが、力強い牽引力を可能にする。米国ではSUVでキャンピングカーを牽引する顧客も多く、SUV、とくにラグジュアリーSUVには、牽引力が重視される傾向にある。

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新型の最大牽引力は、およそ2.7トン。これは、全長6700mmのキャンピングカー「エアストリーム」をはじめ、自転車、小型バギー車、水上バイクなどを載せたトレーラーを牽引するのに充分な性能だという。インフィニティは、米国アリゾナテストセンターでの厳格なテストにより、過酷な条件下でも高い牽引力を検証している。

また、北米各地での数千時間および数十万マイルにわたる厳しいテストにより、新型の牽引力の向上を確認した。インフィニティによると、新型の牽引能力は、従来型比で最大20%向上したという。

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インフィニティ独自の「ダブルアーチ」グリル採用

現行QX60はファミリー層に人気があり、広々としたパッケージングと独自の快適な3列シートで知られている。新型のプロポーションには、こうした強みを残しながらも、より空力性能の高い力強いシルエットでモデルを変革したいというインフィニティの思いを反映しているという。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

フロントには、インフィニティの代名詞でもある「ダブルアーチ」グリルを採用する。サイドから見ると、力強い水平のボンネット、力強いフェンダー、長いホイールベースが特徴だ。緩やかに傾斜したAピラー、次第に細くなる涙のしずくのような形のグラスハウスが、流れるような洗練された輪郭を生み出している。高いショルダーラインは、重心を上げて見せる効果を発揮するという。

インテリアでは、シフトバイワイヤーシステムの採用により、センターコンソールの周辺のスペースを拡大する。この部分には、5つの選択可能なモード(標準、ECO、スノー、スポーツ、パーソナル)を切り替えるドライブモードセレクターが配置されている。

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《森脇稔》

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