調査会社JATOは、欧州EV市場に関するレポートを発表した。2020年の欧州EV市場は前年に比べて2倍以上に成長し、さらにプラグインハイブリッドを合算した台数では前年に比べて147%(2.47倍)となり、57万5000台から142万台に飛躍的に増加した。
市場全体との比較では、2020年に登録された乗用車全体のうちEVは12%を占めた。ガソリン車やディーゼル車よりも価格が比較的高いことや、モデル数が少ないことを考慮すれば意味のある結果といえる。また、年間を通じてヨーロッパ政府による強力な支援が市場の成長を助けた。
EV市場の目覚ましい成長は、フォルクスワーゲングループによって部分的に推進された。『ID.3』は2020年12月にヨーロッパで2番目に売れた車になり、その他のグループ傘下のブランドでも、ポルシェ『タイカン』、アウディ『E-Tron』、セアト『Mii』、シュコダ『Citigo』など、さまざまなEVモデルが成功を収め、これらのモデルによってフォルクスワーゲングループは2020年にEV市場での市場シェアを25.2%に拡大した。これは、2020年にはシェアが13.3%に低下したテスラのほぼ2倍にあたる。
車種別のランキングも昨年から大きく変化した。