VW、モビリティプロバイダーへの変革を加速…新しいデータベースのビジネスモデル確立へ

モビリティプロバイダーへの変革を加速させるVWグループの戦略のイメージ
モビリティプロバイダーへの変革を加速させるVWグループの戦略のイメージ全 2 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は3月5日、ソフトウェア主導のモビリティプロバイダーへの変革を加速させると発表した。

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フォルクスワーゲングループは2019年6月、「Car.Software」を設立した。フォルクスワーゲングループ内のソフトウェア開発、電子機器開発、コネクティビティ、自動運転、ユーザーエクスペリエンス、クラウドアーキテクチャー、eコマースなどに携わる専門家を集約した新組織だ。

フォルクスワーゲングループは、新世代EVの『ID.3』を皮切りに、「vw.OS」と呼ばれる車両オペレーティングシステムを導入している。現在の車では、最大でおよそ70個もの異なるコントロールユニットが搭載されている。新しいITアーキテクチャーでは、各メーカー固有のソフトウェアで作動するこうしたユニットが不要になる。

その代わりに、車両の制御は、統一されたプログラミング言語を使用した数台のコンピューターに集約される。将来的には、ソフトウェアは1つのプログラムソースから制作されることになる。フォルクスワーゲングループ車の顧客は、車両オペレーティングシステムのvw.OSをベースにしたサービスを体験することが可能になる。また、Car.Softwareでは、専門家がコネクティビティや自動運転など5つの主要分野に取り組み、各ブランド向けのパッケージを開発している。

フォルクスワーゲングループは、ソフトウェア主導のモビリティプロバイダーへの変革を加速させる。車両をソフトウェアベースの製品に変えることで、顧客にさまざまなサービスを提供しながら、新しいデータベースのビジネスモデルを確立していく。

フォルクスワーゲングループは、充電やエネルギーサービス、顧客が必要に応じて予約できるソフトウェアベースの機能、自動運転を通じて、車両のモデルライフ全体にわたって、収益を生み出すことを目指す、としている。

《森脇稔》

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