経団連の副会長にDeNAの南場会長ら内定、トヨタ出身の早川副会長の後任は見送り[新聞ウォッチ]

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財界団体の経団連が、6月に開く総会で新たに就任する副会長のメンバーを発表した。

現在18人の副会長を2人増やし、新副会長には、IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の南場智子会長のほか、三菱電機の柵山正樹会長、日立製作所の東原敏昭社長、日本製鉄の橋本英二社長、パナソニックの津賀一宏社長、住友化学の岩田圭一社長と経団連の久保田政一事務総長の7人が内定したという。

今回の副会長人事の目玉は、DeNAの南場会長の起用で、女性の副会長が初めて誕生する。きょうの各紙も「課題の女性登用経団連一歩前進」(朝日)や「経団連やっと女性登用」(毎日)などと、南場氏の就任をクローズアップしている。58歳の南場氏は津田塾大を卒業し、米コンサルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、1999年にDeNAを創業。2015年から会長に就任しており、プロ野球12球団オーナー会議の議長も務めるなど、これまでのキャリアからみても非の打ちどころはない。

初の女性副会長の誕生はともかく、今回の副会長人事で気になるのは、トヨタ自動車出身の早川茂副会長が、会長への助言機関である審議員会の副議長に転じるが、トヨタからは後任の副会長を出さないという。

トヨタでは豊田英二氏が副会長に就任以来、豊田章一郎氏と奥田碩氏が会長を歴任するなど、日経連と統合して現在の体制となった2002年以降も、トヨタ出身者が会長、副会長のいずれのポストからも外れることはなかった。日本を代表するトヨタが一定の距離を置くことで、今後は形骸化する経団連の存在意義も問われそうだ。

2021年3月9日付

●日米首脳来月にも会談、ワシントンで、安保、気候議論へ (読売・2面)

●経団連新副会長南場氏ら、女性は初、定員20人に増員 (読売・9面)

●HIS、社員1千人を出向へ (朝日・6面)

●高額接待総務審議官更迭、NTTから3回10万円 (毎日・1面)

●電動車100%へ具体策探る、経産・国交省炭素税巡り議論 (産経・11面)

●日比谷線脱線21年、現場で黙とう(東京・24面)

●パナソニック、米社買収、ソフト大手、7000億円で、最終調整(日経・1面)

●日産、スマホで購入完結、商談から納車まで脱店舗(日経・17面)

●電池産業28社が新団体、住友鉱山など、EV向け競争力強化(日経・17面)

●JR東、初の自動運転、常磐線一部区間、13日から(日経・17面)

《福田俊之》

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