BMW「iDrive」、8世代目を発表…27インチの大型ディスプレイ採用

「BMWカーブドディスプレイ」を採用

ドライバー正面のデジタルメータークラスター

横方向に大型化されたコントロールディスプレイ

BMWの iDrive システム 新型
BMWの iDrive システム 新型全 12 枚

BMWグループ(BMW Group)は3月12日、新世代のBMW「iDrive」をデジタルワールドプレミアした。

BMWの iDriveシステムは2001年、当時のBMW『7シリーズ』に初採用された。20年前、BMWは車内に増え続けるボタンという“波”を逆転させるパラダイムシフトを推進した、と自負する。当時の7シリーズで初めて導入されたBMW iDriveオペレーティングシステムは、増え続けるボタンとコントロールを備えたコックピットを一新したという。

BMW iDriveの第1世代がデビューしてから、20年が経過した。BMWグループは今回、新世代のBMW iDriveをデジタルワールドプレミアした。8世代目となるiDriveは、ユーザーインタラクションとユーザーエクスペリエンスに焦点を当てて開発されている。

「BMWカーブドディスプレイ」を採用

8世代目となるBMW iDriveの最大の特長は、インフォメーションディスプレイとコントロールディスプレイをグループ化した「BMWカーブドディスプレイ」だ。この湾曲したスクリーンは、BMWのドライバー重視のコックピットデザインの未来的な解釈になるという。

BMW カーブドディスプレイは、最新の人間工学に基づいた設計。ドライバーに向かって角度が付けられているため、直感的なタッチコントロールがさらに簡単になった、と自負する。BMWカーブドディスプレイは、12.3インチの情報ディスプレイと14.9インチの合計27.2インチのコントロールディスプレイが、1つのユニットに収められている。

走行中は、運転状況に関連する情報のみがドライバーに提示される。ドライバーが可能な限り、迅速かつ簡単に情報を確認できる場所に、情報を表示する。BMWカーブドディスプレイには、音声コントロールとタッチ機能を採用する。これにより、ボタンとスイッチの数が、従来型のほぼ半分に減った。頻繁に使用する基本機能のコントロールメニューは、見やすい場所に表示される。

センターコンソールとインストルメントパネルのコントロールパネルは、ミニマリストなデザインを追求した。iDriveコントローラーは、センターコンソールに配置される。スマートなガラス調で仕上げられたタッチコントローラーは、ゴールドブロンズのパネルで囲まれている。

ドライバー正面のデジタルメータークラスター

新世代のBMW iDriveは、力強く目を引くグラフィック、モダンな色、未来的な質感とフォルム、明るい光、反射の相互作用を考慮してデザインされたという。同時に、ユーザーインターフェースは、常に適切な情報をシンプルでわかりやすい方法で表示するように最適化されている。すべてのディスプレイは、200ppiという高いグラフィック解像度を備えている。

ドライバー上面のデジタルメータークラスターは、ステアリングホイールのスイッチで機能を選択する。2軸のオペレーティングシステムにより、ロータリーキーを使用した垂直リストナビゲーション、水平方向に傾けることによるメニューの切り替えを可能にしている。

ドライバーは親指を使った数回の操作で、個人の好みや走行状況に応じた3種類のレイアウトや、さまざまなウィジェットを切り替えることができる。「ドライブレイアウト」ではディスプレイ中央に、カスタマイズ可能な情報を表示する。一方、「フォーカスレイアウト」は、ダイナミックな走行シーン向けに設計されている。対照的に、「ギャラリーレイアウト」は、走行情報に関するビューを最小化して、ウィジェットコンテンツ向けに可能な限り多くのスペースを割いた。例えば、現在アクセス中のメディアソース、地図表示、先進運転支援システム(ADAS)の状態などに関する情報が、詳細に表示される。

横方向に大型化されたコントロールディスプレイ

3次元のカラーアニメーションは、光の反射を利用することで、さらにダイナミックとなり、3つのレイアウトのそれぞれに独特の特長を与えるという。

コントロールディスプレイは、横方向に大型化された。ウィジェットは、ホーム画面に並んでいる。ウィジェットのコンテンツは重要な情報となり、ライブ画像として表示される。頻繁に使用する機能がウィジェットに表示されるため、タッチするだけで機能を作動できる。ドライバーは、ホーム画面に表示されるウィジェットを自由に選択して、レイアウトをカスタマイズできる。

新設計のメディアプレーヤーは、シンプルな配置を採用することで、分かりやすくした。このメディアプレーヤーは、現在再生中の音楽トラックのカバー配色を選択し、表示領域全体に表現することも可能、としている。

《森脇稔》

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