トヨタ、『アイゴXプロローグ』発表…欧州Aセグメントに新ビジョン提示

トヨタのヨーロッパデザインスタジオが設計

小型ハッチバックのアイゴが小型クロスオーバー車に進化

大胆さが際立つデザイン

ボディカラーのテーマは「唐辛子」

トヨタ・アイゴXプロローグ
トヨタ・アイゴXプロローグ全 20 枚

トヨタ自動車の欧州部門は3月17日、コンセプトカーの『アイゴXプロローグ』(Toyota Aygo X prologue)を発表した。

トヨタの現在の欧州Aセグメント車が、『アイゴ』だ。現行アイゴは2014年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2014で発表された。アイゴは、トヨタの欧州における入門モデルの役割を担うコンパクトカーだ。トヨタとPSAグループ(現ステランティス)が共同開発し、プジョー版は『108』、シトロエン版は『C1』を名乗る。

トヨタのヨーロッパデザインスタジオが設計

アイゴXプロローグは、トヨタの欧州Aセグメント車における新しいビジョンを提示したコンセプトカーだ。アイゴは欧州Aセグメントにおいて、大胆かつ際立ったデザインを備えた車と認知されている。トヨタのヨーロッパデザインスタジオとして、フランスに拠点を置く「ED2」が、Aセグメントのコンパクトカーの顧客に、さらに大胆でスパイシーなデザインを持ったアイゴXプロローグを提案している。

トヨタはアイゴで、欧州Aセグメントをリードしてきた、と自負する。Aセグメントの将来にコミットするために、トヨタはED2に、欧州Aセグメントのビジョンを実現するという課題を与えた。ニーズを満たすことによって、Aセグメントが欧州の顧客にとって何であるかを定義して想像することに、ED2は取り組んだ。

アイゴXプロローグでは、伝統的にエントリーモデルと呼ばれてきた車が、際立ったデザインでクラスをリードできることを証明するのを重視しているという。トヨタ・アイゴXプロローグトヨタ・アイゴXプロローグ

小型ハッチバックのアイゴが小型クロスオーバー車に進化

アイゴは2005年の発売以来、トヨタで最も身近な車として、若くて前衛的な顧客に受け入れられてきた。アイゴの活気のあるキャラクターと魅力的なドライビングダイナミクスは、多くの新しいヨーロッパの顧客をトヨタに引き付けたという。

しかし、トヨタの新しい顧客はこれまで以上に、コンパクトカーに独自性や個性を反映させる機会を求めているという。ED2は彼らのために、特別な車を設計することに着手した。

アイゴの名前は、常に個人の自由と機動性を象徴してきたという。アイゴXプロローグでは、これに大胆な遊び心が加わった。エクステリアは全方位で、強い個性と強いスタンスを表現している。現行のアイゴに対して、ホイールのサイズを大型化し、引き上げられた車高がドライバーに高いアイポイントをもたらす。アイゴXプロローグは、コンパクトハッチバックのアイゴから、コンパクトクロスオーバー車に進化している。トヨタ・アイゴXプロローグトヨタ・アイゴXプロローグ

大胆さが際立つデザイン

アイゴXプロローグは、フロント、リア、サイドを問わず、あらゆる面で大胆さが際立つデザインを目指した。レッドとブラックのツートンボディは、アクティブさを追求したもので、都市で注目を集めるユニークなグラフィックプロファイルを作り出す。新しいくさび形のルーフラインは、アグレッシブかつスポーティなイメージを狙ったもので、ダイナミックな感覚を高めている。

フロントでは、ヘッドランプがボンネットフードを抱き締めるようなウイング状のフォルムとした。その下には、六角形をテーマにした大型グリル、フォグランプ、スキッドプレートが配されている。

リアでは、スキッドプレートに自転車ホルダーマウントを装着する。ドアミラーにはアクションカメラが内蔵されており、冒険の瞬間を捉えて共有するのに最適という。

屋根に組み込まれたルーフラックは、デザインを強調するだけでなく、六角形のテールランプとの関連性を持たせた。これは、アイゴのDNAを連想させるものだという。トヨタ・アイゴXプロローグトヨタ・アイゴXプロローグ

ボディカラーのテーマは「唐辛子」

アイゴXプロローグでは、スパイシーなコンセプトを表現するために、「唐辛子」をボディカラーのテーマとした。ツートンカラーは、色のバランスを次のレベルに引き上げるための工夫だという。アイゴXプロローグでは、塗装にブルーメタリックフレークを細かく振りかけることで、ワンランク上の色を目指した。この色は、まばゆいばかりに光る効果から、「スパークリングチリレッド」と命名されている。

アイゴXプロローグは、コンパクトカーのスタンスを大胆に描いたものだ。アイゴXプロローグで、トヨタはAセグメントがどのようにスパイスを効かせることができるか再考する、としている。

《森脇稔》

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