アキュラのスポーツセダン TLX 新型、「タイプS」が13年ぶり復活…5月米国発売

初代NSXにも設定されたタイプS

新開発の3.0リットルV6ターボは最大出力355hp

NSXにインスパイアされた軽量ホイール

アキュラTLX新型のタイプS
アキュラTLX新型のタイプS全 13 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは3月17日、新型『TLX』(Acura TLX)の高性能グレード「タイプS」を5月下旬、米国市場で発売すると発表した。

初代NSXにも設定されたタイプS

アキュラは2016年、ブランドのスポーツセダンとして、初代TLXを発表した。2世代目となる新型はスタイルとパフォーマンスを引き上げ、アキュラの歴史において、最も速く、最も扱いやすく、最もバランスの取れたスポーツセダンを目指して開発された。

新型TLXには、2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTEC」ターボを搭載する。最大出力は272hpを引き出す。一方、高性能グレードのタイプ Sには、新開発3.0リットルV型6気筒ガソリンターボを積む。両エンジンは、自社開発された応答性の高い10速ATを組み合わせる。

タイプSは過去には、『TSX』(日本名:ホンダ『インテグラ』に相当)や初代『NSX』に設定されたことがある。アキュラが2010年以前にタイプSを用意していたのは、2008年モデルの『TL』が最後だったが、今回、新型セダンのTLXで、タイプSを約13年ぶりに復活させた。

新開発の3.0リットルV6ターボは最大出力355hp

2020年9月に米国で発売された第2世代のアキュラTLXをベースに、ブランド独自のターボチャージャー付きV型6気筒ガソリンエンジン、ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを備えたスポーツチューンドシャシー、強力なブレンボ製ブレーキを装備した。アキュラの歴史の中で、最も扱いやすいタイプSという。

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンには、数十年にわたるパフォーマンスエンジン開発の経験とモータースポーツのノウハウを導入した。最大出力が355hp、最大トルクは49kgmを引き出す。49kgmの最大トルクは、タイプS史上、最強という。

ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとタイプS専用のSport +ドライビングモードも、パフォーマンスとドライバーの楽しさを高めるために特別に設計された。タイプSとしては初めて、アキュラの「スーパーハンドリングオールホイールドライブ(SH-AWD)」を介して、パワーが四輪に配分される。この4WDには、トルクベクタリング機能が付く。

NSXにインスパイアされた軽量ホイール

6種類のボディカラーと、タイプS専用の新色のタイガーアイパールペイントが選択できる。内装は、タイプS専用のオーキッドレザーインテリアを含む3種類のインテリアオプションが用意された。

フロントには、空気の取り入れ量を増やすために、オープンサーフェスのダイヤモンドペンタゴングリルを装着する。大口径のエグゾーストパイプも専用だ。タイヤは255サイズのピレリ「P-Zero」。『NSX』にインスパイアされた軽量ホイールを用意している。

タイプSのインテリアには、ヘッドレストにタイプSのロゴをエンボス加工した「Ultrasuede」16ウェイパワーシートを装備した。「ELSSTUDIO3D」の17スピーカープレミアムオーディオシステムは、「TLX AdvancePackage」に含まれている。

新型アキュラTLXのタイプSの米国ベース価格は、5万ドルを切る予定。アキュラは、導入以来、第2世代のアキュラTLXは、スタイル、ドライバー重視のパフォーマンス、テクノロジーで多くの称賛を集めてきた、としている。

《森脇稔》

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