北海道新幹線、工事中のトンネルで崩落…八雲町内の野田追トンネル、地表への影響も懸念 3月20日発生

土砂流入があった野田追トンネル北工区坑内。3月22日6時頃の様子。
土砂流入があった野田追トンネル北工区坑内。3月22日6時頃の様子。全 4 枚

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は3月22日、北海道新幹線野田追(のだおい)トンネル北工区の掘削面付近で崩落が発生したことを明らかにした。

野田追トンネルは新函館北斗~新八雲(仮称)間に位置する全長8165mのトンネルで、全長4490mの北工区は2016年1月に着工した。

今回崩落が発生した箇所は八雲町浜松地内の山林付近で、3月20日8時15分頃に掘削面付近でトンネル面のコンクリート剥落や変状が発生。その後の15時5分頃にはトンネル面を支える鋼材が倒壊し、推定約600立方mの土砂が地下約40mの坑内に流入したという。

土砂は3月21日正午頃には推定3000立方m程度にまで達したため、同日17時30分頃に土嚢を設置。23時30分以降は流入範囲に大きな変化はないとしている。

現場の地表面は山林や積雪に覆われているため影響の有無を確認できないとしているが、3月22日時点で流入は収束傾向にあるという。原因は調査中だが、さらなる流入を防ぐため土嚢を積むなどの安全対策を施すとともに、引き続き坑内観測を行ない、早急に原因を究明するとしている。

3月20日に異状を確認した時点で作業員や重機を退避させたため怪我人はないが、土砂流入の規模から地上部への影響が懸念されるという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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