ランボルギーニのSUV、『ウルス』…氷上で298km/hの最高速計測

0~100km/h 加速3.6秒で最高速305km/h

フルデジタルTFTディスプレイ

練習走行ではカタログ上の最高速305km/hに迫る302km/hに到達

ロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルス
ロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルス全 8 枚

ランボルギーニは3月23日、SUVの『ウルス』(Lamborghini Urus)が、ロシア・バイカル湖の氷上で開催された「デイズ・オブ・スピード」において、298km/hの最高速を計測した、と発表した。

毎年恒例のデイズ・オブ・スピードは、LAVレーシングが主催する公式スポーツイベントだ。バイカル湖において、氷上での世界最高速を競う。このイベントは、FIA(国際自動車連盟)およびRAF(ロシア自動車連盟)のすべての規則に準拠して行われた。

0~100km/h 加速3.6秒で最高速305km/h

ランボルギーニウルスは、世界最速のスーパーSUVの1台だ。4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで加給する。その結果、最大出力650hp/6000 rpm、最大トルク86.7kgm/2250rpmを獲得する。このV8ツインターボエンジンは、6800rpmまで回る。

排気量1リットル当たりの出力は162.7hpとクラス最高。パワーウェイトレシオは3.38kg/hpとした。ウルスは0~100km/h 加速3.6秒、0~200km/h加速 12.8秒、最高速305km/hの性能を備えている。

走行モードは6種類だ。「SPORT」、「CORSA」、「STRADA」、オフロード向けの「TERRA」、雪上向けの「NEVE」、砂漠向けの「SABBIA」を、スイッチ操作で切り替える。ロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルスロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルス

フルデジタルTFTディスプレイ

ダッシュボード中央には、2画面のタッチスクリーンインフォテインメントディスプレイをレイアウトした。上側の画面には、メディア、ナビゲーション、電話、車両のステータス情報などを表示する。下側の画面は、情報を入力したり、空調やシートヒーターなどの機能をコントロールしたりする役割を持つ。

また、ドライバー正面のメーターは、フルデジタルTFTディスプレイで、メイン情報をアニメーション3D表示し、ドライバーによるカスタマイズも可能だ。ランボルギーニとしては第3世代となるインフォテインメントシステムは、音声認識によって、音楽や電話などの機能を管理したり、テキストメッセージを送信したりすることができる音声コントロールを採用した。ワイヤレス充電も標準装備する。USB接続やBluetoothメディアストリーミング、DVDプレーヤーなども標準だ。「ランボルギーニ・コネクト」も用意される。

2021年モデルでは、最新のインテリジェントパークアシストを含む「パーキング・アシスタンス・パッケージ」をオプション設定する。このシステムでは、ボタンを押すだけで、自動で縦列駐車を行う。ステアリング、スロットル、ブレーキを制御することで、車両を自動的に駐車する。さらに、オプションとして、730Wのアンプと17スピーカーを備えたプレミアムセンソナムサウンドシステムが設定されている。ロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルスロシア・バイカル湖の氷上で298km/hの最高速を計測したランボルギーニ・ウルス

練習走行ではカタログ上の最高速305km/hに迫る302km/hに到達

ランボルギーニは、ウルスでデイズ・オブ・スピードに初めて参加した。デイズ・オブ・スピードでは、静止状態から一気に加速し、1000mの直線を駆け抜け、最高速を計測する。

デイズ・オブ・スピードで18の記録を持つアンドレイ・レオンティエフ氏が、ウルスのステアリングホイールを握った。世界で最も深いバイカル湖の氷上は、気温上昇というコンディション。そんな中、ウルスは298km/hの最高速を計測した。練習走行でウルスは、カタログ上の最高速305km/hに迫る302km/hに到達。ウルスは、滑りやすいコンディションがトラクションの低下と強い風を引き起こすという困難な状況にもかかわらず、氷上で卓越したパフォーマンスと機動性を発揮したという。

なお、FIAとRAFが記録した公式データは、4月に発表される予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る