ルノー カングー 新型、商用バンの受注を4月1日に開始…世界販売は6月から

ホイールベースの異なる標準ボディとロングボディ

センターピラーを廃止して1416mmの大開口部を実現

マルチメディアシステム「EASY LINK」

ルノー・カングー・バン 新型
ルノー・カングー・バン 新型全 16 枚

ルノーグループは3月24日、新型ルノー『カングーバン』(Renault KangooVan)のフランス本国での受注を4月1日に開始すると発表した。グローバル販売は6月に開始される予定だ。

初代『カングー』は1997年に発売され、累計販売台数は400万台以上を数える。従来型カングーは2007年に登場した。およそ13年ぶりにモデルチェンジを受けて、3世代目となる新型が欧州で発表された。

ルノーグループは2019年春、ルノー『カングーZ.E.コンセプト』をフランスで初公開した。ルノーは欧州市場において、カングーベースのEV、『カングーZ.E.』を販売している。カングーZ.E.コンセプトは、次期カングーZ.E.を示唆したコンセプトカーで、次期カングーがベースとなっていた。

ルノーは今回、新型カングーバンのフランス本国での受注を、4月1日に開始すると発表した。乗用モデルの新型『カングー』も、遅れて発売される見込みだ。

ホイールベースの異なる標準ボディとロングボディ

新型カングーバンは、アスリートでダイナミックなデザインを採用する。主に法人や店舗などの個人事業者を対象としており、最新のテクノロジーを備えたプロ向けのオーダーメイド車両を目指した。ルノーによると、彫刻的でダイナミックなデザインが特長で、ビジネスやモビリティのニーズの変化に対応しているという。

筋肉質なエクステリアデザインが目を引く。フロントには、グリルとバンパーの間にクロームラインを配置した。ボディサイドは、彫刻的なデザイン。洗練された仕上げとクロームインサートが高級感を演出する。

新型カングーバンは、複数のボディサイズとエンジンをラインナップする。ホイールベースの違いで、標準ボディとロングボディの2種類を用意した。エンジンは、ディーゼルとガソリンがあり、トランスミッションはMTが基本となる。有効室内スペースは、標準ボディが最大3.9立法m、ロングボディが最大4.9立法mとしている。

センターピラーを廃止して1416mmの大開口部を実現

新型を代表する革新的な装備が、「イージーサイドアクセス」と「イージーインサイドラック」だ。これは、小型商用車に求められる積載性と室内へのアクセス性を引き上げる新装備になるという。

イージーサイドアクセスは、サイドからの室内へのアクセス性を高める。都市の中心部でとくに便利なイージーサイドアクセスは、駐車場の大きさに関係なく、室内の荷物に簡単にアクセスできる。センターピラーを廃止することで、新型カングーバンは、ボディサイドに1416 mmの開口部を持つ。これは、従来型の2倍のサイズであり、クラスで最も広いサイドアクセス性を提供すると、自負する。

また、イージーインサイドラックは、格納式のインテリアギャラリーだ。長くて大きいもの上方に吊るして運び、荷室フロアを有効に使う革新的装備になるという。

マルチメディアシステム「EASY LINK」

インテリアは、水平基調のダッシュボードが特長だ。収納スペースは豊富に設けられた。新設計されたシートは、快適性と耐久性が追求されている。

新型カングーバンには、ルノー「EASY LINK」マルチメディアシステムと、リアビューデジタルインテリアミラーなどの先進運転支援システムを装備した。リアビューデジタルインテリアミラーは、優れた後方視界をもたらす。

その他の新機能として、トレーラースイングアシスト、ブレーキスタビリティコントロール、「AEBS」と呼ばれるアドバンスドエマージェンシーアクティブブレーキが採用されている。

《森脇稔》

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