最新EVが集結! ソニー『VISION-S』も国内初の一般公開…EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA

ソニーVISION-Sが出展された「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」
ソニーVISION-Sが出展された「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」全 21 枚

自動車専門誌『ル・ボラン』が主催する「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」が、3月28日、二子玉川ライズ(東京都世田谷区)で開催された。イベントではソニーが試作したコンセプトEVモデル『VISION-S』を国内で初めて一般公開したほか、メーカー12社が最新EVを出展した。

モビリティの進化とその先にある暮らしを体感できるEV生活を提案

会場は東急新玉川線・二子玉川駅からほど近いオープンスペース。敷地内にはメルセデスベンツやレクサスのディーラーもあるショッピングエリアとなっている。イベントはこの中の2カ所に分けて午前10時より開催された。イベントのテーマは、モビリティの進化へ向けた取り組みと、その先にあるEVのある暮らし=カーライフスタイルの提案。この日は午前11時過ぎから雨模様となったが、それでも利便性の良さもあって多くの人たちが興味深そうに会場を訪れた。

出展メーカーは12社。このうち市販EVは、プジョー『e-208』、プジョー『e-2008』、DS『3クロスバック』、ジャガー『I-PACE』、テスラ『モデル3』、アウディ『e-tron 50 quattro』、BMW『i3』、ポルシェ『タイカン』、メルセデスベンツ『EQC』、ホンダの『ホンダe』、マツダ『MX-30 EVモデル』、レクサス『UX300e』の12車種。この他、BMWモトラッドの電動2輪車『C evolution』も出展されていた。一部車両は試乗もできるということで、滅多にない機会とあって試乗受け付けも予約でいっぱいになったという。

また、会場では東急パワーサプライによる「EV応援プラン」相談コーナーを設置。充電設備を設置相談の他、EV向け料金プランの相談にも応じていた。EV、PHV車の所有者に対しては、昼間の電気料金を据え置いたままで充電時間を深夜へシフトすることで最大約30%もの電気料金節約につながるとの説明も行われた。

年内にも国内公道試乗を目指すVISION-S。e-4ORCEの走りに期待がかかるアリア

そして、会場で一際注目を浴びたのが、ソニーEVコンセプトのVISION-Sと、日産が今年中頃に発売すると噂されている高級SUV型EV『アリア』だ。VISION-Sはあくまでソニーがコンセプトとして試作した完全プロトタイプEV。一方でアリアは日産が市販を前提に開発した新型EVで、新開発した4WDシステム「e-4ORSE(イーフォース)」により高効率な走行を実現。航続距離も飛躍的に伸ばした注目のモデルだ。

とはいえ、注目度で抜きんでていたのはソニーVISION-Sだ。TV局の取材も後を絶たず、午前10時の開場前には多くの人だかりができるほどだった。

そのVISION-Sは昨年暮れにオーストリア国内で公道走行したことが明らかになっているが、展示された車両は、昨年のCES 2020で公開された公道走行はできない仕様だ。公道走行した車両には新たに開発したセンサーを加え、計40個のセンサーを搭載。公道を走行できるだけの安全基準も満たした仕様になっているという。ソニーではこの車両を年内にも日本国内に持ち込んで公道試乗を行う予定にしている。

VISION-Sにはソニーが強みとするイメージセンサーを数多く搭載しており、公道走行した車両は自動運転レベル2での実走行を可能にした。さらにソニーは新たに自動運転には欠かせないLi-DARの生産にも踏み切っており、今後は人工知能(AI)を組み合わせることでVISION-Sの自動運転レベルを高めて行く。また、ソニーが得意とするAV系の装備を充実させることで、エンタテイメントとしての方向性も打ち出していく考えだ。

会場でインタビューに答えた川西泉執行役員は「EVはITとの親和性も高まってきており、クラウドやネットワークまでを含め、移動空間をどう作り上げていくのかを高めていきたい」と話し、VISION-Sの販売の可能性については「自動車はそう簡単にできるものではないし、自動運転についても解決すべき課題はたくさんある。環境面での視点も踏まえつつ長期的な視点に立って対応していきたい」とした。

《会田肇》

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