ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは3月30日、ブランド初のEVの『ポールスター2』(Polestar 2)の「AndroidAutomotive」ベースのインフォテインメントシステム向けに、新しいアプリを開発した、と発表した。
ポールスターの第1号車となるのが、高性能PHVクーペ『ポールスター1』だ。続くポールスター2は、ポールスター初のピュアEVで、テスラ『モデル3』などと競合するミッドサイズEVスポーツセダンとなる。ポールスター2は、「プレミアムな5ドアファストバックEV」をテーマに開発された。車台は、ボルボカーグループの「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースとなる。
EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hp、最大トルク67.3kgmを引き出す。強力なモーターを搭載するポールスター2は、0~100km/h加速5秒以下の性能を発揮する。27個のモジュールで構成されるバッテリーパックは床下にレイアウトされ、蓄電容量は78kWhだ。1回の充電での航続は、最大470km(WLTPサイクル)の性能を持つ。
ポールスターは、このポールスター2のAndroidAutomotiveベースのインフォテインメントシステム向けに、新しいアプリを開発した。このアプリは、「A Better Route planner(ABRP)」と呼ばれる。
ポールスター2新しいアプリは、EVのルートプランニングを支援する。このアプリでは、充電状態やエネルギー消費量など、車両からのデータを反映させたルート計画が可能。車両の負荷や、車両にルーフボックスやトレーラーが取り付けられているかどうかなど、航続に影響を与える要因を考慮することができる。
これにより、ポールスター2のドライバーは、走行ルートに沿って、効果的に充電を計画することが可能になる。また、ルート計画をGoogleマップに転送することもできるため、ドライバーは車載ナビゲーションシステムの恩恵を受け続けることができるという。
ポールスター2なお、ポールスター2用のABRPアプリは、「GooglePlayストア」を通じて、ヨーロッパと北米市場で利用できる、としている。