【ジープ レネゲード 4xe 新型試乗】「リミテッド」と「トレイルホーク」はかなり違う…渡辺陽一郎

ジープ レネゲード 4xe
ジープ レネゲード 4xe全 16 枚

スムーズに走行できる強力な後輪モーター

ジープ『レネゲード 4xe』は、プラグインハイブリッドシステムを搭載する。直列4気筒1.3リットルガソリンターボに、前後のモーターを組み合わせた。リチウムイオン電池の総電力量は11.4kWhで、1回の充電により49.8km(WLTCモード)を走行できる。

後輪のモーターは強力で、充電された電気で走っている時、登坂路に差し掛かってもアクセルペダルを深く踏まない限りエンジンは始動しない。モーターのみの駆動で、スムーズに走行できる。

ジープ レネゲード 4xeジープ レネゲード 4xe
直列4気筒1.3リットルターボの最高出力は、「リミテッド 4xe」が131ps、「トレイルホーク 4xe」は179psだ。高回転域の吹き上がりはトレイルホークが活発だが、実用域ではリミテッドでも余裕を感じる。

乗り心地が違う「リミテッド」と「トレイルホーク」

ジープ レネゲード 4xe トレイルホークジープ レネゲード 4xe トレイルホーク
意外だったのは、リミテッドとトレイルホークで乗り心地がかなり違うことだ。タイヤサイズは両車とも17インチ(235/55R17)で、リミテッドの銘柄は「ブリヂストン・トランザT005」であった。この乗り心地には硬さが感じられ、グリップ力は相応に高いが、足まわりの動きに合っていないと感じた。

一方、トレイルホークが履いていたのは「グッドイヤー・ベクター」だ。オールシーズンタイヤで、グリップ力は少し下がるが、乗り心地が柔軟に感じた。駐車場から車道に出る時の段差の通過も、ショックを直接的には伝えない。

レネゲードは、ジープブランドとしては乗用車感覚が強いが、トレイルホーク4xeはジープらしいゆったりした運転感覚を備えていた。プラグインハイブリッドシステムと、ブランドの親和性を上手に表現している。

ジープ レネゲード 4xe トレイルホークジープ レネゲード 4xe トレイルホーク

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  2. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  3. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  4. SHOEIが新型フルフェイスヘルメット『GT-エアーIII』にグラフィックモデル「DISCIPLINE」を設定
  5. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  6. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  7. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  8. レスポンスが春割キャンペーンを開催中、「レスポンス ビジネス」法人プランが無料…4月1日~5月31日
  9. いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
  10. レンジローバー最初のEV、プロトタイプの写真を公開
ランキングをもっと見る