名古屋のホテルにも「鉄道ルーム」…かつての名鉄特急『パノラマDX』がテーマ

「名鉄電車ルーム8802」に設けられた模擬運転台。前面展望映像を見ながら操作するが、運転台と映像は連動していない。
「名鉄電車ルーム8802」に設けられた模擬運転台。前面展望映像を見ながら操作するが、運転台と映像は連動していない。全 5 枚

名古屋鉄道(名鉄)グループ傘下の名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)が、4月5日から「名鉄電車ルーム8802」と題した鉄道マニア向け客室の販売を開始した。

かつて名鉄の観光特急に使われていた8800系の部品が展示された部屋で、運転教習で実際に使われていたシミュレータから取り外したマスターコントローラー(マスコン)やブレーキ弁、シートを利用した模擬運転台や、8800系で使われていたリクライニングシートを設置。2020年12月に閉館した名鉄資料館から借用した資料やグッズも展示されている。

宿泊料金は1人利用の場合2万5500円~、2人利用の場合3万2000円~。貴重な資料が多数展示されているため、チェックインの際は身分証明書の提示が必要で、ホテル側でコピーされる。

1984年12月にデビューした8800系は、先頭部がハイデッカータイプの展望席となった前面展望型車両のはしりで、セミコンパートメントタイプの座席や4人用個室も設けられ、『パノラマDX』と呼ばれた。1989年までに総勢12両が登場し、支線直通の観光特急におもに運用されたが、名鉄特急の最高速度が『パノラマDX』より10km/h速い120km/hに引き上げられたことを機に、2005年1月に全車引退している。

「名鉄電車ルーム8802」の全景。「名鉄電車ルーム8802」の全景。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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