マクラーレンのPHVスーパーカー、『アルトゥーラ』…0-100km/h加速3秒で最高速330km/h

「ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」シリーズ第一弾

3.0リットルV6ツインターボ+モーターで680ps

EVモードの航続は最大30km

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー

マクラーレン・アルトゥーラ
マクラーレン・アルトゥーラ全 8 枚

マクラーレンオートモーティブは4月8日、新型プラグインハイブリッド(PHV)スーパーカーのマクラーレン『アルトゥーラ』(McLaren Artura)の最終的なパフォーマンスデータを発表した。

写真:マクラーレン・アルトゥーラ

「ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」シリーズ第一弾

アルトゥーラは、マクラーレンのラインナップにおいて、『GT』と『720S』の間に位置する。2015年に『570S』の発売とともに始まった現行のスポーツシリーズは、レーシングカーのGT4にインスパイアされた限定モデルの『620R』の生産終了をもって、幕を閉じた。

アルトゥーラは、マクラーレンオートモーティブの新時代の幕開けを告げるモデルになるという。ここで生かされる電動化技術はまず 、2012年に登場したハイブリッドハイパーカーの 『P1』に採用された。2020年から生産されているハイパーGT の 『スピードテール』では、マクラーレン史上最速の403km/hの最高速を誇る。これらのモデルに続くアルトゥーラは、「ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)」シリーズ初となるスーパーカーだ。

3.0リットルV6ツインターボ+モーターで680ps

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンエンジンを基本にした高性能PHVパワートレインを搭載する。高いレベルのパフォーマンスとドライバーエクスペリエンス、ミドルレンジのEVに匹敵するドライブ機能を併せ持ち、EVモードでは、多くの都市において、日常走行をカバーする航続を備えているという。

コンパクトなV型6気筒ガソリンエンジンは、2個のターボとモーターとの組み合わせにより、軽量なハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)パワートレインを構成する。このパワートレインは、より大排気量のマクラーレンV8 エンジンに匹敵するパフォーマンスを維持しながら、低回転域でのトルクレスポンスの向上により、躍動感あふれる加速を実現するという。ドライサンプ式のアルミ製エンジンは、軽量かつコンパクトで、単体重量は160kg。マクラーレンV8よりも50kg軽く、大幅に短くなり、パッケージングの効率性が高まっているという。

3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力585ps、最大トルク59.6kgmを発生する。モーターは最大出力95ps、最大トルク22.9kgmを引き出す。コンパクトなアキシャルフラックスEモーターは、トランスミッションのベルハウジング内に搭載されており、一般的なラジアルフラックスモーターより小型で電力密度が高いという。

アルトゥーラは、システム全体で680psの最大出力、73.4kgmの最大トルクを獲得する。トランスミッションは8速の「シームレスシフト」。アルトゥーラは、0~100km/h加速3.0秒、0~200km/h加速8.3秒、0~300km/h加速21.5秒、0~400m加速10.7秒、最高速330km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。

EVモードの航続は最大30km

リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が7.4kWh。プラグインハイブリッド機能を備えており、標準的なケーブルを使って、2時間半でバッテリー容量の80%を充電できる。

パワートレインの設定は4モードから選択でき、そのうちEモードでは電気のみを使うゼロエミッション走行が、最大30km可能だ。Comfortモードでは、効率性を最大化するため、ストップ&スタートモードの使用を拡張し、40km/h以下ではエンジンを停止。より大きな速度とパワーが求められる際、段階的に利用する。SportとTrackモードでは、低速域のレスポンスと加速のために、電力をよりアグレッシブに使う。ハンドリングモードでは、ドライバーの好みや天候、路面状況に合わせて、ダンパーの硬さとESCの介入の程度を調節することができる。

Eモードの航続を最大30kmとした効果もあって、燃費は17.7km/リットル、CO2排出量は129g/km(WLTP計測)。マクラーレン史上最高の燃費性能という。

マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー

「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」と名付けられた新開発のカーボンファイバー構造をベースとする最初のマクラーレン車になる。高性能ハイブリッドパワートレインと最新世代のドライバーテクノロジー向けに最適化されたこのアーキテクチャーは、マクラーレンの軽量シャシーテクノロジーを新たなレベルへと引き上げるという。アルトゥーラの乾燥重量は1395kgとした。

ハイ・パフォーマンス・ハイブリッド・システムの採用により追加された重量は、シャシー、ボディ、パワートレインに軽量化技術を適用したことにより、ほぼ相殺されるという。加えて、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)を採用したことで、クラス最軽量のアドバンテージを可能にする、としている。

《森脇稔》

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