日本ミシュランタイヤ新社長「持続可能性が会社の未来のカギとなる」

日本ミシュランタイヤ前社長のポール・ペリニオ氏と新社長の須藤元氏
日本ミシュランタイヤ前社長のポール・ペリニオ氏と新社長の須藤元氏全 2 枚

日本ミシュランタイヤは4月13日、4月1日付で社長に就任した須藤元氏の記者会見をオンラインで行った。須藤氏は同社にとっては初の日本人社長で、会見には2015年から5年半にわたって社長を務めたポール・ペリニオ氏も同席した。

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まずペリニオ氏がこれまでの日本での仕事を振り返り、ミシュラングループの企業ポリシーについて説明。「ミシュランにはPeople-Planet-Profitという世界観がある。これは人や環境に貢献することで利益が生まれ、会社を存続させたさらに社会に貢献していくという考え方で、日本語で昔から『三方よし』と言われるwin-winに通じるものがある。私はこの3つが完全に共存したとき、all sustainableな素晴らしい世界が生まれると確信している」

そのペリニオ氏の言葉を受け、須藤氏が「People-Planet-Profit」についてさらに解説し、人への尊重が重要で、お客、株主、従業員などステークホルダーの人生をより良く持続するために行動する必要があると強調する。「より具体的には、従業員一人ひとりが自律性を高め、お客さまが真に求め、喜んでいただけるタイヤ、ソリューション、サービスを実現する。これを背景に私は従業員に“ワクワクする、やりがいのある仕事をしよう”と話している」

こう語る須藤氏は1971年6月生まれの49歳。1994年に室蘭工業大学電気電子工学科を卒業後、99年に日本ミシュランタイヤに入社。中国ミシュランタイヤ直需タイヤセールスマネージャー、日本ミシュランタイヤ直需タイヤ東京兼名古屋オフィスマネージャー、中国ミシュランタイヤ副総監などを経て、2020年に日本ミシュランタイヤB2C事業部専務執行役員に。座右の銘は「疾風に勁草を知る」(苦難にあって初めて、その人の意志の強さがわかる)だ。

ミシュラングループは2050年までにタイヤを100%持続可能にすることを宣言している。現在、ミシュランのタイヤを構成する素材のうち30%は、すでに天然素材またはリサイクル素材など持続可能な原材料を使用している。これを約30年で100%までに高めるためにグループで全力を挙げて技術開発に取り組んでいるという。

「われわれは持続可能性がミシュランの未来のカギとなると固く信じている。人のために、地球のために、そしてその活動を支える収益確保のために、日本ミシュランタイヤは一人ひとりが自立的に社会の中の存在意義と役割を果たし、より強い組織になって日本社会に貢献していく」と須藤氏は強調する。

事業的には、タイヤを中心としながらもIoTを活用したトラック・バス用タイヤの管理システムTPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)などのサービス&ソリューション、ミシュランガイドなどのエクスペリエンス、3Dメタルプリンティングなど、ハイテク・マテリアル分野などを拡大していく方針だ。

《山田清志》

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