プリメーラにムーヴ、セダンや軽にもあった“ワンモーション”なクルマ【懐かしのカーカタログ】

メルセデスベンツCLS
メルセデスベンツCLS全 7 枚

ワンモーション、モノフォルムなクルマ、第二弾は内外のセダン系と軽自動車のなかから、典型的なワンモーションシルエットだったクルマを集めてみた。

メルセデスベンツCLS(2005年=日本)

メルセデスベンツCLSメルセデスベンツCLS
メルセデスベンツ『CLS』が日本試乗に登場したのは2005年。当時の『Eクラス(W211型)』をベースとし、低くクーペさながらのワンモーションのシルエットは「これが本当にメルセデス・ベンツの4ドア!?」と驚かされたもの。案の定、乗り降りには頭をぶつけないよう注意が必要で、乗り込むと、独特のモードで仕立てられた室内は、スポーツカーのようなタイトさが味わえた。

トヨタ・プリウス(2003年=2代目、2009年=3代目)

トヨタ・プリウス(2代目)トヨタ・プリウス(2代目)
ワンモーションといってやはり思い出すのが『プリウス』。とくに、2代目、3代目はボディサイドから眺めると一目瞭然だが、フードからほとんど角度を付けずにフロントガラスに繋がり、弧を描いて後方に落ちていく(ピークは2代目のほうが前寄りだった)スタイルで、もちろんこれは燃費に最適な空力を得るための形(ルーフ形状にもひと工夫が)だった。“トライアングル・シルエット”とも呼ばれた。

日産プリメーラ(2001年)

日産プリメーラ日産プリメーラ
初代のキープコンセプトだった2代目から一転、モード系の内・外観デザインを纏って登場したのが、この3代目『プリメーラ』。ワゴンは当然として、セダンも短いトランクへ下降していくルーフラインをもち、セダンとしては異例なほどのワンモーションに仕上げられていた。時代の先を行くデザインだったというべきか、日本車離れしたスタイルには賛否両論があったことは確か。

ダイハツ・ムーヴ(2006年=4代目)

ダイハツ・ムーヴ(4代目)ダイハツ・ムーヴ(4代目)
初代から3代目までは、箱形のハイトワゴンを強調したスタイルだったが、この4代目ではプラットフォームも一新され、ワンモーションのシルエットに生まれ変わった。初代のメルセデスベンツ『Aクラス』以降のトレンドのひとつでもあった。同時にボンネットにノッチがついたカスタム系が作り訳られていた。全体に女性ユーザーを意識した優しい雰囲気で、インパネにはセンターメーターを採用。

日産モコ(2002年=初代)

日産モコ(初代)日産モコ(初代)
スズキとの協業で生まれた、日産ブランド初の軽自動車がこの『モコ』。ベースとなるスズキ側のモデルは『MRワゴン』。ワンモーションのスタイリングは今見ても好感が持てるシンプルでクリーンなもので、パステル調のボディ色や、身の回りの持ち物を収めておける豊富な収納スペースなど、このクルマも女性ユーザーを意識していた。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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