ベントレー最強、659馬力の『コンチネンタルGTスピード』新型…専用開発の新シャシー技術採用

新設計の「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」

ベントレー初の「eLSD」を導入

48V技術を採用したサスペンション

ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型
ベントレー・コンチネンタル GT スピード 新型全 15 枚
ベントレー(Bentley)は5月5日、新型『コンチネンタルGTスピード』と『コンチネンタルGTスピードコンバーチブル』に、専用開発した新しいシャシー技術を採用した、と発表した。

コンチネンタルGTスピードは、『コンチネンタルGT』をベースに、さらなる高性能化を追求したモデルだ。2007年、初代モデルに初設定され、2010年にモデルチェンジを受けて登場した2代目にも、コンチネンタルGTスピードが用意された。新型は3代目となり、歴代同様、シリーズの最強モデルに位置付けられる。

◆新設計の「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」

新設計の「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」によって、ドライブモードを「ベントレー」や「コンフォート」にした時の動的性能を追求した。「スポーツ」モードでは、「ベントレーダイナミックライド」と「eLSD」を、ステアリングに連動させることができる。

低中速走行での旋回時には、前輪と逆位相に後輪が操舵されて、回頭性が高まる。クイックレシオ化も図られた。一方、高速走行時は後輪が前輪と同位相に操舵され、安定性が向上するという。ベントレー・コンチネンタル GT スピード・コンバーチブル 新型

「アクティブAWD」も搭載された。すべてのドライブモードで、トラクション制御とトルク配分が見直され、スタンタードモデルのコンチネンタルGTとは異なるキャラクターに仕上げられているという。

ベントレーモードとコンフォートモードでは、前後ホイールのグリップバランスを調整する。一方、スポーツモードでは、走行シーンを問わず、トルクがリア寄りに配分されるようになっている。

◆ベントレー初の「eLSD」を導入

新型には、eLSDがベントレーで初めて導入された。このeLSDは、トラクションコントロールやアクティブシャシーシステムとの連携を考慮して施されたチューニングによって、左右方向の許容範囲の拡大、前後方向の安定性の向上、アクセルオン時の調整の強化を追求し、悪路ではトラクション性能を高めることを狙った。ベントレー・コンチネンタル GT スピード・コンバーチブル 新型

ベントレーモードとコンフォートモードでは、eLSDによってトラクションが向上する。スポーツモードでは、アクセルオン/オフ時の調整をバランスさせ、ターンインのレスポンスを改善させ、直進性を向上させるようにeLSDをチューニングしている。

また、スポーツモードでは、トラクションマネジメントシステムがさらに大きなトルクをリアアクスルに配分するため、アクセルオン操作でコーナリングラインを、より確実にトレースできるようになるという。

◆48V技術を採用したサスペンション

48Vのアクティブアンチロール制御システム「ベントレーダイナミックライド」を採用する。ベントレーダイナミックライドは、各スタビライザーに内蔵された電気モーターによって、車体のロールを抑制する。最も硬い設定にすると、各モーターが0.3秒で1300Nmを発揮してコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保つ。

6.0リッターW12 気筒ツインターボ「TSI」エンジンの改良版を搭載し、最大出力は従来型のW12モデルを24ps上回る659psを獲得した。最大トルクは91.8kgmを維持している。0~100km/h加速は3.6秒(コンバーチブルは3.7秒)で駆け抜け、最高速は335km/hに到達する。

スポーツモードでは、8速デュアルクラッチトランスミッションのシフトアップのタイミングを遅らせ、シフトダウンを早めることにより、W12ツインターボエンジンがパワーバンドに長く留まるようチューニングされている。

さらに、スポーツモードではスタンダードなW12モデルと比べて、8速デュアルクラッチトランスミッションが2倍の速さで変速する。始動時とシフトダウン時のエキゾースト特性も強化されている。

《森脇稔》

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