【F1 スペインGP】ハミルトンが今季3勝目を記録…レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが2位

F1スペインGP
F1スペインGP全 10 枚

スペイン・カタルニアサーキットで9日、F1第4戦スペインGPの決勝レースが行われ、スタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がトップに出たが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2回ピットストップの戦略を見事に決め、逆転優勝を飾った。

8日に行われた公式予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)による激しいポールポジション争いが繰り広げられ、ハミルトンが通算100度目となるポールポジションを獲得した。

決勝レースは66周。2番グリッドのフェルスタッペンが1コーナーでハミルトンに並びかけ見事なオーバーテイクを決めた。その後フェルスタッペンとハミルトンは約1秒の差を保ちながら周回を重ね、25周目にフェルスタッペンがピットインしてソフトからミディアムにタイヤを交換、ハミルトンは29周目にピットインして同じくソフトからミディアムにタイヤを交換した。この時点で2人の差は約6秒。しかしハミルトンはファステストラップを刻みながら34周目には1秒差まで戻してきた。

ここから膠着状態が続いたが、43周目にハミルトンが再びピットインしてミディアムの新品タイヤに交換。フェルスタッペンの23秒後方、バルテリ・ボッタス(メルセデス)を挟んだ3位に後退した。フェルスタッペンはタイヤ交換を行わずに最後まで走る模様。これで勝負あったかと思われたが、ハミルトンはフレッシュなタイヤでフェルスタッペンより1秒以上速いタイムで周回を重ねた。

52周目に難なくボッタスを抜いたハミルトン。この時点でトップのフェルスタッペンとの差は約10秒だったが、一気に追い上げ59周目には追い付いた。タイヤの摩耗に大きな差がある2人の勝負はあっけなく決着が付きハミルトンがトップに浮上。そのままチェッカーを受け、ハミルトンが今季2勝目、通算98勝目となる優勝を飾った。

フェルスタッペンは最後にソフトタイヤに履き替え1分18秒149という予選にも匹敵するタイムでファステストラップの1ポイントを稼いで2位でチェッカーを受けた。

ボッタスも最後にソフトタイヤでファステストラップを狙ったが獲得できず。しかし3位表彰台の座は守った。

以下、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)と続き、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはペナルティーや混戦で苦労したが、ラスト6周で14位から10位まで順位を上げ、入賞を果たした。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は8周目にトラブルでリタイヤとなった。

次戦、F1第5戦モナコGPは5月20日にフリー走行1回目と2回目が、21日は休みとなり22日にフリー走行3回目と公式予選が、23日に決勝レースが行われる。

■スペインGP 決勝レース結果
1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
6. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
7. カルロス・サインツ(フェラーリ)
8. ランド・ノリス(マクラーレン)
9. エステバン・オコン(アルピーヌ)
10. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
11. ランス・ストロール(アストンマーチン)
12. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
13. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
14. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
15. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
17. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
18. ミック・シューマッハ(ハース)
19. ニキータ・マゼピン(ハース)
以上完走

--. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る