このさき道路冠水! 縁石上の警告灯で周知、検知システムの実証試験を開始

無線警告灯システムの概要
無線警告灯システムの概要全 5 枚
応用地質、ユアサ商事、サンポール、キャットアイ、環境エクステリアの5社は、道路冠水を早期に検知する「冠水センサボラード(車止め)」の汎用性を高める新システムを構築し、静岡県内にて実証試験を開始した。

気候変動等の影響で全国的に豪雨による浸水被害が増加している中、応用地質、サンポール、ユアサ商事の3社は道路の車止め内に冠水センサを組み込んだ「冠水センサボラード」を開発し、京都府や静岡県、千葉県等で実証試験を行ってきた。

冠水センサボラードは、冠水があらかじめ設定した水位(30mm~200mmまで任意に設定可能)に達すると、冠水を検知。関係者へのメール機能、非常灯による周囲の通行者への警告機能を備えているが、車止めを必要としない道路への設置や、冠水地点から離れた場所への警告など、汎用性に課題があった。また、冠水を検知するセンサ部、警告灯や情報表示板なに商用電源が必要となり、システム導入時に設置コストが高額となる課題もあった。

今回、キャットアイと環境エクステリアの2社を加え、冠水センサボラードと無線警告灯システムとを組み合わせることで、冠水地点から離れた場所にも浸水の危険を周知し、道路の通行者が早期にリスク回避できる新たなシステムを開発した。冠水センサボラードを親機とし、親機が検知したハザード情報を遠方に設置した複数の子機が受信。子機の警告灯を発光させることで、周囲の道路通行者に危険を知らせる。また、親機・子機間の通信は無線で行い、子機の電源は内蔵バッテリーで賄うため、電気工事が不要。システムの導入コストとランニングコストの低減も図った。

新システムは、静岡県駿東郡小山町内にて4月15日より実証試験を開始。新たな警告機能の有効性や道路管理者に対する情報通知の有効性について確認していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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