列車の混雑率「新聞」から「スマホ」表現に変更…国交省が試行[新聞ウォッチ]

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変化の激しい時代で生き抜くためには、その変化に柔軟に対応できる姿勢が大切ともいわれるが、通勤電車内の景色も様変わり。

懐かしい昭和の時代の混雑時には、周囲の迷惑にならないように新聞を何重にも縦長に折りたたみながら読んでいたものだった。それが平成から令和に移ると、スマートフォンを操作する人ばかりが目立ち、紙の新聞や雑誌に目を通す人はほとんど見かけなくなった。

そんな中、国土交通省が、列車内の混み具合の表現について、従来の「新聞が読めるかどうか」に代えて「スマホの操作のしやすさ」を公的な資料に初めて取り入れたという。

きょうの東京などが報じているが、それによると、昨年12月に鉄道利用者に実施したアンケートでは、混雑率を9段階に分け、150%、180%、200%についてスマホを例にそれぞれ「操作は楽にできる」「操作がしにくくなる」「長い操作は難しい」などと解説したという。

これまでは、混雑率150%を「広げて楽に新聞を読める」、180%を「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」、200%を「週刊誌程度なら何とか読める」とする図解が国の資料に使われていたそうだ。

ただ、国交省の担当者は「アンケートの回答者に分かりやすくしようと考えた」と話すが、今後この説明を白書などに取り入れるかどうかは「決まっていない」という。

最近はリモートワークや時差通勤で、ラッシュ時の混雑がやや緩和されてきたとも聞かれるが、大きなリュックサックを背負ったままでスマホ操作に夢中の無神経な通勤客も相変わらず目につく。マナーを守れないで、それが混雑率を高めている原因にもなっているようにも見受けられる。

2021年5月18日付

●上場企業は増益、3月期製造業が急回復(朝日・7面)

●トヨタ取締役の賞与28%減(朝日・9面)

●質問なるほドリ 米国の自動車レース「インディ500」って?(毎日・3面)

●内閣支持率急落、コロナ対策に不満、本社・FNN合同世論調査(産経・1面)

●列車混雑率スマホ基準に、国交省がチャレンジ(東京・7面)

●東証、取引時間の延長検討(日経・2面)

●半導体代替調達円滑に、経産省・車各社工程標準化を検討(日経・5面)

●ブリヂストン純利益3.6倍、1~3月、商用車タイヤ伸びる(日経・15面)

《福田俊之》

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