ヤマハ NMAX ABS 新型発売へ、専用アプリで“つながる”スクーター

ヤマハ NMAX ABS
ヤマハ NMAX ABS全 30 枚

ヤマハ発動機は、原付二種スクーター『NMAX ABS』をモデルチェンジし、2021年モデルとして6月28日に発売する。カラーはシルバー、グレー、マットダークグレー、マットブルーの4色。価格は36万8500円。

NMAX ABSは、欧州や日本で人気の「MAXシリーズ」のDNAを受け継ぎ、その特徴である斬新なスタイルやスポーティな走りをコンパクトなボディに凝縮したシティコミューター。水冷124cc BLUE COREエンジンを搭載し、通勤や街乗りなど、市街地の移動における快適性を追求した。

着信やメール受信をメーターに通知、専用アプリに同社国内モデル初対応

2021年モデルは着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン用専用アプリ「ヤマハ モーターサイクル コネクト(Y-コネクト)」に同社国内モデルで初対応。スマートフォンの「着信」「メール受信」、「スマートフォンのバッテリー残量」などを車両のメーターに表示できる。

また、スマートフォンの画面を「RevsDashboard」として利用でき、アクセル開度、エンジン回転数、加速度、エコ運転状況等を表示する。また、様々なライディングデータをもとに適切なオイル交換タイミングをサポートするほか、バッテリーのメンテナンス時期を通知。燃費も日別、月別に確認でき、スマートフォン画面で自車の最終駐車位置も確認できる。

キュルキュル音なくスタート、スマートモータージェネレータを国内モデル初採用

エンジンは、吸気・排気系の仕様、およびFIセッティングの最適化により平成32年排出ガス規制適合化を図りながら、これまでのパワー感はそのままに、リニアで扱いやすい出力特性をさらに向上。最高出力12ps/最大トルク11Nmを発生する。また、トラクションコントロールシステムを新たに採用。発進・走行時などで後輪空転の兆候を検知すると、点火時期・燃料噴射量を統合制御し、濡れた未舗装路等での滑らかな発進性と走行性をサポートする。

2021年モデルでは、エンジン始動用モーターとジェネレータの機能を一体化した「スマートモータージェネレータ」を同社国内モデルとして初採用する。走行時はジェネレータとして、エンジン始動・再始動時はモーターとして機能。始動時はスタータークラッチを介さずに直接クランクシャフトを回転させ、従来のような「キュルキュル」音なく、静かに始動できる。

さらに「アイドリングストップシステム」も同社国内原付二種モデルとして初採用する。信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑制。アイドリング停止後の再発進は、スロットルグリップを回すことで、瞬時にエンジンが掛かり滑らかに発進できる。

新フレームとブラッシュアップした前後サスペンションで快適な乗り心地を実現

2021年モデルでは、スタイルと走行性能・実用機能をバランスさせた新設計フレームを採用した。スポーツ系スクーターのプラットフォームとして熟成・進化させ、メインパイプ(60.5mm径)とダウンチューブ(45mm径)、そして補強材(1.6mm厚)の組み合わせで、軽すぎず、適度に手ごたえのあるハンドリングと接地感を実現。また、エンジン懸架レイアウトを最適化することにより各部の振動低減を図っている。

前後サスペンションは最適なセッティングを施し、快適な乗り心地を実現している。特にリアサスペンションは、実走行での官能評価を繰り返し、バネ定数と減衰力のバランスを調整。2段階でイニシャル調整できる新構造も追加した。また、前後ともに新作の軽量キャストホイールを採用した。

信頼性と質感の高さを表現したスタイリング

スタイリングは「Prestige Confidence」をコンセプトに、初めてスクーターに乗る人にも一目でわかる快適性・信頼性の表現やビジネスクラスに乗るような優越感をスタイリングのポイントとしてデザインした。広い居住空間や高い収納力、LEDによる精悍な表情により日常の使い勝手と誇れる外観を融合。また、フロントエリアからシートにかけて、ライダーを包み込むような安心感のあるシルエットを表現。加えてMAXシリーズの特徴である前後アクスルを貫く、力強く引き締まったブーメランイメージのサイドパネルにより信頼感を表現した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  4. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る