GM、有人月面探査車を開発…EVと自動運転の技術を搭載、ロッキード・マーティンと協力

GMとロッキード・マーティンが共同開発する次世代の有人月面探査車のイメージ
GMとロッキード・マーティンが共同開発する次世代の有人月面探査車のイメージ全 1 枚

GMは5月26日、ロッキード・マーティンと協力して、次世代の有人月面探査車を共同開発すると発表した。

NASA が2024年までの有人月面着陸を目指す「アルテミス」計画では、宇宙飛行士を月面に着陸させ、有人月面探査車を使用して科学実験を行う。NASAは、宇宙飛行士の探査活動を支える月面地形車両(LTV)の開発を、さまざまな業界に依頼していた 。

NASAを支援するために、GMとロッキード・マーティンは、それぞれが持つテクノロジーやノウハウを応用して、次世代の有人月面探査車を共同開発する。GMからは、電動化戦略によって蓄積してきたバッテリーなどのEVパワートレイン技術や自動運転技術を、次世代の有人月面探査車に搭載。月面でのより安全で効率的な探査活動をサポートしていく。

GMは、1969年のアポロ11号の人類初の月面着陸を含めて、NASAをサポートし、宇宙産業に貢献してきた歴史がある。アポロ11号の月面着陸では、ナビゲーションシステムを手がけた。さらにGMは、アポロ15~17号ミッションにおいて使用された「LRV(Lunar Roving Vehicle)」の開発にも参画した。

着陸地点から4.7マイル(約7.6km)しか移動しなかったアポロ計画での月面車とは異なり、次世代の月面探査車は、月の南極への移動を計画している。途中には、より険しい地形が待ち受ける。GMは、次世代の月面探査車に、最新の自動運転システムを搭載する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る