【VW Tクロス 新型試乗】コンパクトだが実用的な素性が光る…島崎七生人

VW T-Cross TSI Style
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VWのSUVモデルではもっともコンパクトなクルマがこの『T-Cross(Tクロス)』だ。ハッチバック系の『ポロ』相当で、ホイールベースは同じ2550mm、全幅は諸元表の数値上で10mmの違いになっている。

この5月に、VW車ではお約束の「R-Line」が追加設定された。新デザインの切削5本スポーク18インチアルミホイールをはじめ、専用シートなどを装着するほか、“Lane Assist”“Park Assist”といった駐車支援、運転支援関係の機能がセットで標準装備されるとメーカーの資料にはある。

運転支援系はぜひ標準化を

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今回の試乗車は「TSI Style」で、新設定のR-Lineの内容と見較べると、前述の支援関係の機能の多くがオプション扱いとなり、やや見劣りがするのは事実。せっかく用意のあるいい機能だから、カタログの主要装備一覧を見ていくと、ここは見かけ上のプライスの上昇はやむなしとして標準化を検討していただけないだろうか……の思いが募る。

一方で試乗車にはオプションの“Design Package”が選ばれており、オレンジ色の18インチアルミホイール、ドアミラーカバー、インパネ、コンソール、専用シート表皮などが備わっていた。いずれもデビュー時からのおなじみの出で立ちで、同車を楽しげに乗りこなしたいという向きにはその一助になりそう。

3気筒の軽快なリズム感で颯爽とした走り

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搭載エンジンは全車とも共通の999ccの3気筒ターボ(TSI)。116ps/20.4kgmのスペックで、これに7速DSGの組み合わせだ。今回は主に山道で試乗したが、いいペースで走ろうとすると、ここぞという加速が期待値に届かないシーンがごく稀にあったものの、基本的には持ち味の3気筒の軽快なリズム感で颯爽とした走りが楽しめる。

また合理的なパッケージングで実用的な室内空間に仕上げられている点は、コンパクトなこのクルマの大きな魅力。とくに140mmのストロークでスライドさせて使える後席は実際にさまざまな使い勝手に対応するのは間違いなしだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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