【写真18枚】トヨタ ランドクルーザー 新型「300シリーズ」が世界初公開、「GR」も追加か

トヨタ ランドクルーザー 新型の海外仕様。フロントグリルには「GR」のバッジが見える
トヨタ ランドクルーザー 新型の海外仕様。フロントグリルには「GR」のバッジが見える全 18 枚

トヨタ自動車は10日、圧倒的な悪路走破性を誇るフラッグシップSUVの新型『ランドクルーザー』を世界初公開した。70年の歴史で培われた技術と、TNGAに基づく新「GA-F」プラットフォームなどの最新技術を融合し素性を刷新。環境性能、先進安全性能も高めた。2021年夏以降、世界各地で発売予定。

ランドクルーザーは「TOYOTA BJ型」として1951年に誕生。2021年は生誕70周年にあたる歴史あるモデルだ。強力なエンジンを備えた四輪駆動車として、厳しい環境での高い走破性から全国各地でのパトロールカーで採用された。以来、世界170の国と地域で累計1040万台、年間30万台以上を販売している(レクサスLX、GXを含む)。

歴代ランドクルーザーのイメージ歴代ランドクルーザーのイメージ

フレーム構造は踏襲し新プラットフォーム採用

今回フルモデルチェンジとなった新型ランドクルーザー(300シリーズ)は、2007年に登場した200シリーズの後継モデル。「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というユーザーの評価に応えるべく、ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を進化させつつ継承し、世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現することを目指し開発された。

これらを念頭に、フレーム構造は踏襲しながらも、TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用。フレーム自体を新設計とし、軽量・高剛性化。フレーム、車体を含めた車両全体で200kgの軽量化を実現。さらに低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善などを実施。素性のよさを磨き上げた上で、社内の熟練テストドライバーやダカール・ラリー出場ドライバーなどによる実路走行での作り込みをおこない、オンロード、オフロードを問わず運転しやすく、疲れにくいクルマを目指したという。

悪路走破性ついては、サスペンションの基本性能ではホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)を向上、世界初の「E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)」の採用による接地性向上、ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できる「マルチテレインモニター」の採用、走行路面を判定し自動でモード選択する「マルチテレインセレクト」の採用など、新技術を投入した。

トヨタ ランドクルーザー 新型の海外仕様トヨタ ランドクルーザー 新型の海外仕様

V8からV6ツインターボへ、車両サイズはそのまま

パワートレインは従来のV8エンジンから新開発のV6ツインターボエンジンに置き換わるのがトピックだ。3.5リットルガソリン(最高出力415ps/最大トルク650Nm)、および3.3リットルディーゼル(309ps/700Nm)を用意し、従来のV8エンジンを上回る動力性能とドライバビリティを実現する。トランスミッションは新開発の10速ATを採用。ボディの軽量化と合わせ、車両使用時の年間CO2排出量をグローバルで約10%低減するという。

外装デザインは、ランドクルーザーらしさを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。内装は悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用した。また、パッケージについては悪路走破性を重視し、車両サイズ、ディパーチャーアングル、アプローチアングルは一部モデルをのぞいて従来モデルを踏襲している。(従来モデル「ZXグレード」参考値:全長4950mm、全幅1980mm、全高1870mm、ホイールベース2850mm)

最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。プリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加。さらに駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、歩行者を認識するパーキングサポートブレーキを新採用している。

2021年夏以降に世界各地で発売、「GR」モデルも?

今回の発表はランドクルーザーの主要市場である中東地域を中心にオンラインでおこなわれた。2021年夏以降に世界各地で発売予定。日本での発売時期や価格等については未発表となっている。また今回公開された写真には「GR」バッジの付いた新型ランドクルーザーの姿も見られるが、詳細は明かされていない。GRならではの走りを実現したモデルの登場にも期待が高まる。

《宮崎壮人》

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