フォード ブロンコ、24年ぶりに復活…新型 生産開始

31年間で110万台以上のブロンコを生産

2種類の直噴ガソリンターボ「EcoBoost」搭載

新型は現時点で12万5000台を超えるオーダーを獲得

フォードモーターの米国ミシガン工場で生産を開始したフォード・ブロンコ 新型
フォードモーターの米国ミシガン工場で生産を開始したフォード・ブロンコ 新型全 23 枚

フォーモーターは6月15日、新型フォード『ブロンコ』(Ford Bronco)の生産を米国のミシガン組み立て工場で開始した、と発表した。

31年間で110万台以上のブロンコを生産

ブロンコは、フォードブランドの伝統のオフローダーだ。ブロンコは、1992年から1996年まで販売された第5世代を最後に、生産を終了した。フォードブランドは2020年7月、24年ぶりにブロンコを復活させた。

1965年、ミシガントラック工場(現在のミシガン組み立て工場)は、オフロードSUVの初代フォードブロンコの生産を開始した。ブロンコは5世代にわたって生産を続け、1996年6月12日に生産を終了した。31年間で、フォードモーターは110万台以上のブロンコを生産した。

新型ブロンコには、2ドアとブロンコ初の4ドアが米国でラインナップされている。新型ブロンコは、初代モデルの「G.O.A.T. (Goes Over Any Type of Terrain)」コンセプトを継承する。新型には、オフロード走行を重視したテクノロジーが組み込まれており、初心者でもエキスパートと同じくらい、オフロード走行が楽しめるという。フォードモーターのフォード・ブロンコ 新型フォードモーターのフォード・ブロンコ 新型

2種類の直噴ガソリンターボ「EcoBoost」搭載

パワートレインは、直噴ガソリンターボの「EcoBoost」 だ。2.3リットル直列4気筒のEcoBoostエンジンは、最大出力270hp、最大トルク42.8kgmを発生する。オプションの 2.7リットル直列4気筒のEcoBoostエンジンは、最大出力310hp、最大トルク55.3kgmを引き出す。

トランスミッションは、クラス独自の7速MTと10速ATが選択できる。低速でのロッククライミング性能を最大限に発揮するために、7速MTにはオンデマンドの自動エンゲージメントを備えた4WDシステムが組み合わせられる。「SelectShift」と呼ばれる10速ATは、オンロードとオフロードでの走行を容易にするという。

高度な 4WD技術とシャシーアーキテクチャは、新型ブロンコのオフロード性能の中核だ。中でも、ブロンコ独自の 「Terrain Management System」を採用した。ノーマル、エコ、スポーツ、スリッパリー、サンド、オフロード走行用のバハ、マッド/ルート、ロッククロールなどのモードをドライバーが選択できる。ドライバーがあらゆる地形をより適切に走行できるように設計されているという。フォードモーターの米国ミシガン工場で生産を開始したフォード・ブロンコ 新型フォードモーターの米国ミシガン工場で生産を開始したフォード・ブロンコ 新型

新型は現時点で12万5000台を超えるオーダーを獲得

フォーモーターは、この新型フォードブロンコの生産を、米国のミシガン組み立て工場で開始した。フォードモーターは新型ブロンコの生産準備として、同工場に7億5000万ドルを投資。工場の設備はアップグレードされ、2700名の追加雇用も創出された。現在、新型フォードブロンコの2ドアと4ドアモデルは、全米のフォード販売店に向けて出荷されている。

新型ブロンコに関しては、現時点で12万5000台を超えるオーダーを獲得した。米国とカナダでは、合計19万台を超える予約も得ている。さらに、ブロンコのオフロード性能を引き出す「ブロンコ・オフロード・スクール」の準備も完了している。

ブロンコ・オフロード・スクールでは、新型ブロンコの43.2度のアプローチアングル、29度のランプブレークオーバーアングル、37.2度のデパーチャーアングルをはじめ、クラス最高の295mmの最低地上高、クラス最高の850mmの水深を走破できる最大渡河性能などを体験できるようにした。

また、同工場には、モディフィケーションセンターが開設された。組み立て工場のすぐ隣にある170万平方フィートの施設を訪れた顧客は、新型ブロンコのルーフラック、フロントバンパーサファリバー、エクステリアグラフィックパッケージなどのオプションを選択する。これらのオプションは、モディフィケーションセンターで装着できる、としている。フォードモーターのフォード・ブロンコ 新型フォードモーターのフォード・ブロンコ 新型

《森脇稔》

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