ドゥカティ パニガーレ V4 S、2種類のレースライディングモード装備…2021年型を欧州発表

MotoGPマシン直系のV型4気筒エンジンは最大出力214hp

オプションのアクラポヴィッチ製チタンエグゾースト

アルミ製アジャスタブル・ライダー・フットペグを用意

ドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデル
ドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデル全 14 枚

ドゥカティ(Ducati)は6月17日、『パニガーレ V4 S』の2021年モデルを欧州で発表した。

MotoGPマシン直系のV型4気筒エンジンは最大出力214hp

パニガーレV4 Sの2021年モデルでは、さらに乗りやすく、ライダーがサーキットでも最高のパフォーマンスを発揮できることを目指している。ドゥカティによると、プロライダーとアマチュアライダーともに、ラップタイムが向上するという。

パニガーレV4 Sの2021年モデルには、AとBの2種類のレースライディングモードが装備されている。両モードは、ユーザーがカスタマイズできる。また、サーキットで最大のパフォーマンスを発揮するために、特別に開発されたABSコーナリング機能(前輪のみに介入)を装備した世界で唯一のバイクになる、と自負する。

パニガーレV4 Sの2021モデルには、排気量1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンを搭載している。MotoGPマシン直系の90度V型4気筒ガソリンエンジンは、デスモドロミックバルブタイミング機構を備える。さらに、カウンターローテーティング(逆回転)クランクシャフトや、「ツインパルス」と呼ばれる点火順序も特長だ。このエンジンは、最大出力214ps/1万3000rpm、最大トルク12.6kgm/1万rpmを発生する。ドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデルドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデル

オプションのアクラポヴィッチ製チタンエグゾースト

パニガーレV4 Sの2021年モデルには、「ドゥカティパフォーマンスカタログ」の純正アクセサリーが用意される。カタログに含まれている純正アクセサリーは、ドゥカティ・スタイル・センターによって設計され、パフォーマンスを高め、レーシングルックを向上させることを目的として、パートナーと共同で生産されている。純正アクセサリーは、ドゥカティのスーパースポーツバイクをカスタマイズし、そのレーシングパフォーマンスと外観を強化するために設計されている。

スーパーバイク世界選手権参戦マシンの『パニガーレV4 R』に取り付けられたエグゾーストシステムをベースに、ドゥカティコルセの技術者は、アクラポヴィッチ製チタンエグゾーストを開発した。

このアクラポヴィッチ製チタンエグゾーストは、軽量かつ高い耐熱性を備えた特別なチタン合金を使用しており、車両重量を削減する効果を発揮する。ドゥカティコルセの豊富な経験がフィードバックされたこのエグゾーストシステムは、専用のキャリブレーションが施されたエレクトロニクス・システム(DTC、DWC、DPL、スライド・オンデマンド)と相乗効果を引き出すという。ドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデルドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデル

アルミ製アジャスタブル・ライダー・フットペグを用意

アルミ製アジャスタブル・ライダー・フットペグも用意した。これは、ドゥカティコルセの経験と「Rizoma」の生産技術から生まれたもので、素材はアルマイトアルミ合金製だ。このフットペグは、複数のポジションに調整可能なため、ライダーは自分の体型やライディングスタイルに合った最適なポジションを見つけることができるという。

また、可倒式のブレーキとギアチェンジペダルを装備し、スリップの際の破損のリスクを最小限に抑える。標準装備される「DQS」(ドゥカティ・クイック・シフト)にも対応しており、一般的なシフトパターンにも、レーシングシフト(シフトアップ/ダウンが逆)用にも、カスタマイズすることができるという。

また、テクニカルファブリックのレーシングシートにより、快適さとライディング中の安定性を最大限に高めることが可能になるという。フロントマッドガードやスイングアームカバーなど、カーボン製パーツも設定した。ナンバープレートホルダーの取り外しカバーセットやミラーホールカバーも用意されている。

なお、これらの純正アクセサリーは、ドゥカティコルセのライダーがMotoGPとスーパーバイク世界選手権のラウンド間でトレーニングするために使用するパニガーレV4 Sに装備されているものと同じ、としている。ドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデルドゥカティ・パニガーレ V4 Sの2021年モデル

《森脇稔》

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