北海道新幹線「札樽トンネル」、発生土を札幌市手稲区内に…今秋から山岳部を掘削

札幌工区が担当する着工済の札樽トンネル。2021年3月時点の様子。
札幌工区が担当する着工済の札樽トンネル。2021年3月時点の様子。全 3 枚

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は6月24日、北海道新幹線札樽(さっそん)トンネル工事の発生土受入れに関する協定を、同日付で札幌市と締結したと発表した。

同トンネルは小樽市朝里(あさり)付近と札幌市中央区の間に建設される全長約26.2kmのトンネルだが、有害物質を含む「対策土」と呼ばれるものが含まれている怖れがあることから、山岳部分を受け持つ札幌市内の星置(ほしおき)工区と富丘工区の着工が大幅に遅れていた。

鉄道・運輸機構と札幌市はこれを受けて、手稲区内と厚別(あつべつ)区内を処分地候補を挙げていたが、2020年7月から手稲区内山口地区の現地調査を開始。同年11月から2021年4月にかけて、調査結果や対策方法、盛土計画、工事内容に関する周知や意見聴取、説明会を行なってきた。

今回の締結により、星置、富丘工区についてはこの秋から掘削を開始できる見込みとなり、鉄道・運輸機構では「環境保全に万全を期し、安全を第一に、工事を進めてまいります」としている。

札樽トンネル部分の平面図(上)と縦断面図(下)。札幌の市街地区間は地下トンネルで抜けるが、その西側は天狗山や手稲山が連なる山岳トンネルのため、有害物質を含む発生土(対策土)の受入れ先が決まらず、着工に至っていなかった。札樽トンネル部分の平面図(上)と縦断面図(下)。札幌の市街地区間は地下トンネルで抜けるが、その西側は天狗山や手稲山が連なる山岳トンネルのため、有害物質を含む発生土(対策土)の受入れ先が決まらず、着工に至っていなかった。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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