ボルボカーズ、走行中の車からリアルタイムデータを収集へ…自動運転技術の開発を加速

ボルボカーズのリアルタイムデータ収集のイメージ
ボルボカーズのリアルタイムデータ収集のイメージ全 5 枚

ボルボカーズ(Volvo Cars)は6月30日、走行中の車からのリアルタイムデータを活用して、自動運転技術の開発を加速させると発表した。

次世代のボルボ車は、最先端のソフトウェアとハードウェアに加えて、リアルタイムデータを活用した継続的で迅速な安全機能の改善により、ボルボ史上最も安全な車となる、と自負する。

ボルボカーズは、安全性に対して常にデータ重視のアプローチをとってきた。実際の道路上で起きていることから得られるデータを用いて、新しい安全技術を開発し、自動車をより安全なものにしてきた。ボルボカーズは次世代の自動車において、ボルボ車の安全性向上に協力することに顧客が同意した場合、走行中の車のデータをリアルタイムに処理することを検討している。

ボルボカーズのエンジニアは、これにより、自動運転機能の検証をより迅速に行うことができ、自動運転技術の安全な展開を促進することができると見込む。世界中の何万人ものボルボのドライバーが、何百万kmの距離を走行して得られたデータを活用することで、エンジニアは特定の地域における自動運転機能の検証を、限られた台数の車でテストコースを走行するよりも早く行うことができるという。

ボルボカーズとZenseactは、収集するリアルタイムの交通データを処理するために、今後数年以内に200ペビバイト(2億2500万ギガバイト)以上のデータを格納するデータファクトリーに投資する。人工知能(AI)の機能を利用することで、記録的な速さでデータを収集。データ収集の可否は顧客が選択でき、収集されたデータはプライバシーを充分に保護した上で集計される。

リアルタイムデータの活用は、ボルボカーズが長期的なビジョンとして掲げている「衝突が起こらない未来」の実現に向けたもの。最高水準のセンサーや、継続的に改良されている先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムを搭載することで実現する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る