メルセデスAMG GT 4ドアクーペ、高性能48Vマイルドハイブリッド搭載…2021年型を欧州受注開始

3.0リットル直6ターボに「ISG」の組み合わせ

0-100km/h加速4.5秒で最高速は285km/h

新たな「AMGナイトパッケージ」を設定

AMGのエアサスペンションを改良

メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデル
メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデル全 15 枚

メルセデスベンツは7月1日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4 Door Coupe)の2021年モデルの受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、9万6877ユーロ(約1280万円)と発表されている。

3.0リットル直6ターボに「ISG」の組み合わせ

2021年モデルには、48Vマイルドハイブリッドの「53 4MATIC+」グレードを設定する。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせている。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御する仕組みだ。直列6気筒エンジンとこれらの新システムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようにスムーズな加速感や高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。

ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。

エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデルメルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデル

0-100km/h加速4.5秒で最高速は285km/h

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。

このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にした。

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンのスペックは、最大出力が435hp/6100rpm、最大トルクが53kgm/1800~5800rpm。ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の4輪駆動システム、「AMG パフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が285km/hとなる。

新たな「AMGナイトパッケージ」を設定

2021年モデルには、ボディカラーに新色として、スペクトルブルーメタリック、スペクトルブルーマグノ(マット仕上げ)、カシミアホワイトマグノ(マット仕上げ)の3種類が追加された。これにより、合計5種類のマット仕上げ、5種類のメタリックシェード、2種類のソリッドカラーが選択できるようになった。

新たな「AMGナイトパッケージ」では、さらにスポーティなエクステリアを追求した。AMG専用のフロントグリルの垂直スラットは、ダーククローム仕上げとなる。リアはAMGのロゴに加えて、メルセデスベンツのエンブレム、グレードエンブレムがブラック仕上げに。

フロントフェンダーのエンブレムも、同様の仕上げとなる。加えて、「ナイトパッケージ」と「カーボンファイバーパッケージ」の組み合わせが新しくなった。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデルメルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2021年モデル

AMGのエアサスペンションを改良

2021年モデルでは、マルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+」が改良された。このエアサスペンションは、コーナリング時やブレーキング時には、硬いスプリングレートに瞬時に切り替えることで、高い安定性と俊敏なハンドリングを実現する。

また、走行状況に合わせて、四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムを採用している。駐車場のスロープなどを通過する前には、ボタンを押すことで車高を上げることができる。

AMGホイールの選択肢も拡大した。10ツインスポークデザインの20インチアルミホイール、5ツインスポークデザインの21インチ鍛造ホイールが用意されている。6気筒モデルでも、赤色塗装のブレーキキャリパーが選択できるようになった、としている。

《森脇稔》

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