携帯電話販売のティーガイアが移動販売車両を制作…機動性・利便性を有した新たなリアルショップとして展開

携帯電話販売のティーガイアが移動販売車両を制作
携帯電話販売のティーガイアが移動販売車両を制作全 16 枚

携帯電話販売の国内最大手・ティーガイアが、出張販売用の移動販売車両を制作、7月5日に関係者に向けて披露した。

トヨタのバス『コースター』をベースに、キャンピングカーのような架装を施した本車両。外見は白を基調にしながら、フロントやホイールなど要所要所に黒の塗装を加え、どんな状況でも使用できるシンプルながら高級感あふれるデザインに。

内部も白をベースとしつつ、天井やフロア・デスクなどに木材を使用。開放感のある広々としたスペースが設けられている。天井の高さも大人が立ち上がって余裕があるので、車内という圧迫感を感じることはなかった。

車両後部がソファースペースとなっているので、運転時の乗車人数は最大5名まで(運転席・助手席・後部座席2席・補助席)。8t限定ならば、普通車でも運転が可能となっている。

本車両の特徴として、コロナ禍における衛生管理の高さが挙げられる。車内のいたるところにハドラスコーティングと呼ばれる無機ガラスを形成するコーティング加工を施しており、防傷性や防汚性が向上するほか、コロナウイルスを含む抗ウイルス性・抗菌性も高まっている。他にもイン・アウトそれぞれに対応した換気ファンを設置。大きな窓もあるので、車内の換気性は高い。

環境にも配慮されており、車体上部にソーラーパネル2基が設置されているほか、2台のリチウムイオンバッテリーを車内に備えている。これにより停車中にアイドリングすることなくエアコンや機材などを動かすことができるので、騒音や環境に配慮した運用が可能となっている。これらの機材は災害時の備えとしても利活用が見込める。

代表取締役社長の金治伸隆氏は「今後は店舗に留まらず、外に出ていかなければならない時代になっている。コロナ禍で店舗に足を運ぶのを躊躇される方も居らっしゃる。しかし、ただのオープンエアなだけでは運用は難しい。きちっとした居住性を確保しながら持ち、中でしっかりと対応もできる体制を取れるよう、今回の車両を制作した」と今回の車両制作の意図を述べた。

また、車両の活用方法として「単なる出張販売だけでなく、全国のショップを出店できない地域、遠隔地にも本車両を活用することで出店できるようになる」と語った。

新事業開発チームリーダーの米満祐一氏によると、当面は実証実験を兼ねて、ホームセンターやショッピングモール、シニア向け施設などに出店を考えているそう。ゆくゆくはルーターを積んだ5G体験スペースや、移動基地局としての運用。車内での出張ワークショップなども検討していると語られた。

また、本車両は1号車ということで、別デザインであと2台制作していることも明かされた。こちらは8~9月頃に完成するとのことだ。

《二城利月》

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