BMW 2シリーズクーペ 新型に「M240i」、3.0直6ターボは374馬力…欧州発表

0~100km/h加速4.3秒で最高速は250km/h

Mスポーツディファレンシャル

「BMWライブコックピット」を標準装備

BMW 2シリーズ・クーペ 新型の「M240i xDrive」
BMW 2シリーズ・クーペ 新型の「M240i xDrive」全 26 枚

BMWは7月7日、新型『2シリーズクーペ』(BMW 2 Series Coupe)の欧州仕様に、高性能グレードの「M240i xDrive」を設定すると発表した。

0~100km/h加速4.3秒で最高速は250km/h

BMW 2シリーズ・クーペ 新型の「M240i xDrive」BMW 2シリーズ・クーペ 新型の「M240i xDrive」

M240i xDrive の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力374hp/5500~6500rpm、最大トルク51kgm/1900~5000rpmを獲得する。

トランスミッションはパドルシフト付きの8速AT「ステップトロニックスポーツ」で、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。ローンチコントロール機能を採用したM240i xDriveは、0~100km/h加速を4.3秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

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「Mスポーツブレーキ」やフロント225/45R19、リア255/35R19サイズのタイヤを備えた19インチMアルミホイールも装備される。市街地走行からサーキットに至るまで、直感的なブレーキ操作に応え、卓越したブレーキパフォーマンスを発揮する、と自負する。このシステムは短いペダルストロークと明確なプレッシャーポイントが特長のスポーティなセットアップが施された。ブレーキング時の熱に対する耐性が高く、高い制動能力を実現するという。

さらにM スポーツブレーキには、よりダイレクトなブレーキレシオと分離型油圧回路で設計されたフロント4 ピストン式固定キャリパー、リアシングルピストン式フローティングキャリパーを装備している。

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Mスポーツディファレンシャル

サスペンションは、フロントがダブルジョイントのスプリングストラット、リアが5リンクだ。「Mスポーツディファレンシャル」は、リアディファレンシャルに一体化された電子制御式の無段階可変ロック機能を採用し、トラクションとコーナリング性能を向上させる。さらに、アクティブディファレンシャルロック機能が、走行安定性と俊敏性を高める効果を発揮する。

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また、DSC (ダイナミックスタビリティコントロール)システムを通じて、コーナリング中の内側と外側のリアホイールの差動を制限することにより、あらゆる走行状況において、駆動力の伝達を最適化するという。電気モーターによって生成される差動ロック機能により、駆動トルクを、回転が速い方のホイールから回転が遅い方のホイールへと移動させることができる。

例えば、高速でカーブを走行する場合、アンダーステア傾向が生じる場合がある。そのために、グリップを失って空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝えることのできない駆動力を、ブレーキを作動させて無力化させるのではなく、意図的にカーブ外側のホイールに配分する。そうすることで、車両はダイナミックにカーブに進入し、駆動トルクをスポーティな走りのために利用できるという。

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「BMWライブコックピット」を標準装備

M240i xDriveのインテリアには、アルカンターラと「センサテック」が使用される。センターコンソールには、クッション付きニーパッドが装備された。「BMWオペレーティングシステム7」をベースにした新しいディスプレイを搭載する。「BMWライブコックピット」を標準装備しており、8.8インチのコントロールディスプレイと5.1インチのカラーディスプレイを備えたインストルメントクラスターが付く。

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オプションの「BMWライブコックピットプロフェッショナル」は、フルデジタル化された12.3インチのインストルメントクラスターと10.25インチのコントロールディスプレイを装備する。タッチスクリーンディスプレイ、BMWコントローラー、ステアリングスイッチ、音声コントロールを使用して、直感的にマルチモーダル操作が行えるという。「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」は、コントロールディスプレイに新しいグラフィックで表示される。

また、オプションの「BMWライブコックピットプラス」とBMWライブコックピットプロフェッショナルでは、クラウドベースの「BMWマップス」ナビゲーションシステムが選択できる。ルートや到着時間を高速かつ正確に計算し、短い間隔で更新されるリアルタイムの交通データ、目的地を検索する時に任意の単語を入力する機能を備える。

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「My BMWアプリ」を介して、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa)」を車載化することが可能。Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」によるスマートフォンとの統合システム、ワイヤレスWi-Fi接続も用意する。オプションで「BMWヘッドアップディスプレイ」が選択できる、としている。

《森脇稔》

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