新連載[サウンドユニット セッティング法]メインユニット…まずはパネル外しから!

メインユニットの装着例(アルパイン・DAF11V)。
メインユニットの装着例(アルパイン・DAF11V)。全 1 枚

カーオーディオユニットは、クルマに取り付けて初めて音が出せる。その取り付け作業がどのように行われるのかを1つ1つ説明しながら、カーオーディオの奥深さや面白さを紹介していこうと試みるシリーズ連載を開始する。最初のテーマは「メインユニット」だ。

これを取り付ける際にはどのようなことが成されるのかを数回にわたって説明していく。なお当連載は、カーオーディオ・プロショップがどのようにユニットインストールを行っているのかという視点で記事を作成していく。各回の記事からプロのバリューを感じ取っていただけたら幸いだ。

さて、「メインユニット」の取り付けにおいて最初に「行われることは、「周辺パネルの取り外し作業」だ。装着されている純正ユニットを取り外す必要があり、そのためには周辺パネルを取り外さなければならない。

なお、パネルの取り外し工程は車種によって異なる。取り外すべき範囲と順序、そして外すべきネジ等の位置がケースバイケースだからだ。ちなみにプロは、取り外したことのある車種については大体の手順を覚えていて、作業したことのない車種でも類似車種での経験から手順を推測できたりもする。とはいえプロも、初めての車種ではネット等で情報を確認する。構造を把握することは非常に重要だからだ。作業中の破損の可能性を減らせるし、作業時間の短縮にも繋げられる。

また、パネル類の固定のされ方も部位ごとで状況がいろいろと異なる。ツメを引っ掛けるようにして止まっている箇所もあればネジで固定されている部位もある。ちなみにネジは、なんらかの方法で隠されていることも多い。そしてその隠しネジの存在に気が付かず強引に取り外そうとすると、パネルを損傷しかねない。ゆえに、事前に情報を得ることが大切なのだ。

ところでパネル類の取り外しに際しては、「内張り外し」と呼ばれる工具が使われる。これは「リムーバー」とも呼ばれていて、主にはプラスチック製だ。しかし中にはドライバーのように、グリップ部がプラスチックでその先が金属製のものもある。そしてサイズ違いもさまざまある。プロは何種類かの「内張り外し」を持っていて、適材適所で使い分ける。なお金属製のものが使われる際には、先端にウエス等を巻いて作業されることも多い。パネルを傷つけないためだ。

さらには、作業を施す部位にあらかじめマスキングテープが貼られることも多い。無用なキズ付けを避けるためだ。

今回は以上だ。次回も「メインユニット」の取り付けに関する解説を続行する。乞うご期待。

サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第1章「メインユニット編」その1「まずはパネル外しから!」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る