トヨタ販売店9社、本人の同意なく3318名分の個人情報を登録

対象となる販売会社と顧客数
対象となる販売会社と顧客数全 1 枚

トヨタ自動車は8月19日、トヨタ販売会社9社がウェブサイト認証サービス「TOYOTA/LEXUSの共通ID」発行のため、本人の同意なく3318名分の個人情報を登録していたことが判明したと発表した。

TOYOTA/LEXUSの共通IDは、トヨタ自動車の各サイトが提供する様々なサービスを安全かつ快適に利用するためのユーザー向け認証サービス。会員登録することで、コミュニティサービスの利用や、「tconnect.jp」へのログインが可能になるほか、カタログ請求やキャンペーンなどがスムーズに利用できる。

今回、本人の同意を得ずに登録された個人情報には、名前、生年月日、性別、住所、電話番号、コネクテッドサービス契約車両の所有情報が含まれている。トヨタ自動車は対象のIDおよびこれらの個人情報が同社以外へ提供された事実がないことを確認。現在、サーバからの削除の手続き(8月20日完了予定)を行っている。

本件は今年3月、福岡トヨペットにて、顧客の個人情報を本人の同意を得ず、同IDの発行のために登録していたことが明らかになったことが発端。その後、全国の販売店にて同様の事例がないか調査を進めたところ、神戸トヨペット、福岡トヨタ自動車、兵庫トヨタ自動車、岡山トヨペット、ネッツトヨタ徳島、トヨタカローラ愛豊、埼玉トヨタ自動車、トヨタカローラ沖縄、トヨタカローラ道北でも同様の事案が発覚。現時点で、販売会社9社にて、同IDの発行のために3318名の顧客の個人情報が本人の同意を得ずに登録されていたことが明らかになった。

トヨタ自動車では、個人情報の不適切な取扱いを引き起こした背景には、販売店に対し、同ID発行を推奨する活動を行っていたことが一因となっていたとし、個人情報の取扱いルール遵守に向けた継続的な意識向上と再発防止について、販売店と密接に連携して取り組みを進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  3. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  4. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る