「DB5 ボンドカー」のミニカーを実物大化、パッケージ入り アストンマーティン

最も有名な「ボンドカー」がDB5

25台限定で復刻生産されるDB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション

ボンドカーの秘密兵器は?

アストンマーティン DB5 ボンドカーのミニカーを実物大化したレプリカ
アストンマーティン DB5 ボンドカーのミニカーを実物大化したレプリカ全 35 枚
アストンマーティンは8月31日、映画『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の10月1日公開を控えて、ボンドカーの『DB5』の“ミニカー(1965年製)をフルサイズ化したレプリカ”を英国ロンドンで初公開した。実物大レプリカは当時のパッケージを模した箱入りだ。

◆最も有名な「ボンドカー」がDB5

アストンマーティンDB5は、映画『007』シリーズにおいて、最も有名な「ボンドカー」と称される。DB5が起用されたのは、第3作『007ゴールドフィンガー』と、第4作『007サンダーボール作戦』(1965年公開)など、合計6作品だ。

当時のボンドカーは、1964年式アストンマーティンDB5をベースに、アストンマーティンが特別製作した。機関銃、回転式ナンバープレート(フランス/イギリス/スイス)、脱着式ルーフ、攻撃用バンパーガード、オイル散布装置、煙幕、無線電話など、ボンドカーならではの数々の秘密兵器が組み込まれていた。

ミニカーメーカーのコーギーは1965年、DB5のボンドカーのミニカーの生産を開始した。現在までに、全世界で2000万台以上を販売し、ミニカーの定番商品のひとつとなっている。アストンマーティンは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の10月1日公開を控えて、このコーギー製DB5ボンドカーをフルサイズ化したレプリカを、英国ロンドンで初公開した。

レプリカを製作する際、参考にしたのが、アストンマーティンDB5の復刻モデル、『DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション』という。

◆25台限定で復刻生産されるDB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション

DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは、25台限定で復刻生産し、販売される。DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションの生産は、英国バッキンガムシャーのニューポートパグネルにあるアストンマーティンのヘリテージ部門の本社が担当。生産には、1台あたり約4500時間を要する。アストンマーティンワークスで培われた専門的スキルを備えた職人スタッフが、手作業で生産を行う。

DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは、オリジナルのDB5の細部までを忠実に再現する。アストンマーティンによると、最高レベルの製造品質と信頼性を確保するための変更と強化が施されているという。すべてのDB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは、オリジナルと同じように、ボディカラーはシルバーバーチのみとした。

DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションでは、スチール製シャシーにアルミ製ボディを組み合わせる。ボンネットの下には、4.0リットルの自然吸気の直列6気筒ガソリンエンジンを搭載する。3つのSUキャブレター、オイルクーラーが備わり、最大出力290hpを発生する。後輪駆動で、トランスミッションはZF製の5速MTを組み合わせた。機械式LSDも装備される。また、サーボ付きのディスクブレーキ、パワーアシストなしのラック&ピニオンステアリング、スタビライザーを備えたフロントサスペンションを採用している。

◆ボンドカーの秘密兵器は?

DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションには、回転式ナンバープレートなど、本物のボンドカーと同様の装備が、ダミーだが採用されている。これらの装備の開発には、特殊効果の監督として、数多くの『007』シリーズの製作に携わったクリス・コーボールド氏が参画している。

エクステリアには、リアの煙幕発生システム、リアのオイル散布システム、フロントとリアの回転式プレート(3枚)、フロントのツインマシンガン、リアの防弾シールド、伸縮式オーバーライダー、タイヤスラッシャー、脱着式助手席ルーフパネル(オプション)が装備される。

インテリアには、レーダー追跡装置、運転席ドアトリムの電話、シフトレバーの脱出用ボタン、アームレストとセンターコンソールに取り付けられた開閉装置、シート下の武器格納トレイ、さまざまな秘密兵器を作動させるためのリモコンが装備される。

アストンマーティンDB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは25台が限定生産され、価格は1台275万ポンド(約4億1660万円)。アストンマーティンは、公道は走行できない、としている。

なお、アストンマーティンは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の予告映像を公開している。

《森脇稔》

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