BMWモトラッド、都市向け電動バイク『コンセプトCE02』発表…欧州で

BMWモトラッドの新しいデザインの方向性

1回の充電での航続は90km

ハンドルバーに小さなカラースクリーン

BMWモトラッド・コンセプト CE02
BMWモトラッド・コンセプト CE02全 19 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は9月1日、コンセプト電動バイクの『コンセプトCE02』を欧州で発表した。

コンセプトCE02は、将来に向けた電動モビリティを提案するもの。とくに、都市空間で使用するために、都市に住む人々の好みやニーズを満たすために開発された。BMWモトラッドは、コンセプトCE02によって、スマートで都会的なシングルトラックモビリティの新しい解釈を提示する。クラシックなモーターサイクルでもスクーターでもないコンセプトCE02が、電動二輪車での都市の移動の新たな息吹になるという。

BMWモトラッドの新しいデザインの方向性

コンセプトCE02は、コンパクトなサイズと若々しいプロポーションにより、新しいターゲットグループにアピールする。16歳以上で、これまでバイクに乗ったことがないユーザーに、新しい体験、スマートテクノロジー、モビリティと楽しさを提供することを狙う。

ヘッドライトは、4つのLEDを備えた黒い正方形デザイン。テールライトは、後部座席の左右に固定された2つの小さな半透明のLEDリーフで構成されている。ディスクホイールに片側スイングアームの組み合わせ、ドライブベルト、ハンドルバー、フォークなどが、コンセプトCE02の都会的でモダンなキャラクターを強調している。

車体色は、黒/シルバーが基本。黒は初期のBMWバイクを彷彿とさせるものだ。コンセプトCE02では、マットな表面と光沢のある表面を組み合わせて、表現力を高めている。シルバーカラーや白いグラフィック、ガソリンカラーのラゲッジストラップが、アクセントとして配された。BMWのエンブレムは、ハンドルバーのすぐ前にある白いシリコンシートに組み込まれた。ホイールとラゲッジストラップのBMWワードマークのみが、メーカーを示している。

1回の充電での航続は90km

コンセプトCE02は、重量が約120kgと軽量だ。都市部での使用に適しており、運転する喜びや、シンプルでありながらスタイリッシュな通勤を可能にする。モーターは最大出力15hpを発生する。停止状態から引き出される力強いトルクにより、鋭い発進加速が可能という。最高速は90km/h、1回の充電での航続は90kmとした。

コンセプトCE 02は、ユーザーが日常的に信頼できるコンパニオンを目指した。ステッカーやテープ、その他のカスタマイズスタイルがあり、個性を明確に伝えることができる。スケートボードのように、若々しい自由と精神を体現しているという。

2つの大型ホイールは、頑丈さと素直なライディングの楽しさを表現したもの。大型ホイールはディスクホイールとして設計されており、車両のプロポーションをグラフィカルに強調している。 2つのバッテリーユニットの暗い領域と、シルバーのアクセントが付いた駆動システムが、コンパクトなボディを形成する。長くスリムなシートとフレームが、独特のシルエットを引き立てている。

ハンドルバーに小さなカラースクリーン

コンセプトCE 02は車体がフラットなため、重心が低く、ライディングダイナミクスに優れている、と自負する。大きなディスクホイールと低いシート高による特徴的なプロポーションは、機敏なライディング体験を可能にするという。ハンドルバーの小さなカラースクリーンに、基本的な情報を表示する。これは、ケーブルハーネスを介して接続されている。

タンデムシートは、コンセプトCÊ02の多様性を反映したものだ。回生ブレーキによって、フットブレーキレバーを操作する必要がないため、シートはさまざまなポジションが可能。さらに、シートとフレームの間の空きスペースには、小さな荷物が積載できる。

シートの前部分には、2つの弾性バンドが取り付けられており、小さなアイテムを固定できる。ブラケットによって、さらなる収納スペースが確保された。フロントのフットレストは、この部分に装着される。スケートボードを取り付けて、フットレストとして使用することも可能、としている。

《森脇稔》

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