東京2020パラリンピック閉幕、トヨタが提供した公式車両はどうなる?

6月、国立競技場付近
6月、国立競技場付近全 7 枚

東京2020パラリンピックが9月5日に閉幕した。トヨタ自動車は、オリンピックおよびパラリンピックのワールドワイドパートナーとして、東京2020大会)を専用開発車や専用開発仕様車を含む電動車のフルラインナップでサポートした。大会後、これらの車はどうなるのか。

トヨタは燃料電池車『MIRAI』や『プリウスPHV』、ハイブリッド車などに加え、東京2020専用車や東京2020専用仕様のEVなど、電動車を中心に約3700台を提供した(数値は事前の発表、以下同じ)。そのうち、競技会場・選手村・国際メディアセンターなどの拠点間移動に使用される、市販車を中心とした関係者輸送の車両は約2700台だった。

提供車両に占める電動車比率は約90%となり、走行中にCO2を排出しないEV・FCVの導入台数は、FCV約500台、EV約850台の計約1350台となった。トヨタによると、市販車を中心とした関係者輸送の車両の平均CO2排出量は80g/km以下となり、提供車両の全数が同種同格のガソリン車・ディーゼル車である場合と比べてCO2排出量を約5割削減できると試算している。

市販車を中心とした関係者輸送の車両は、全て予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」または「Lexus Safety System +」を搭載し、「インテリジェントクリアランスソナー(ICS : パーキングサポートブレーキ<静止物>)」も、ほぼ全ての関係者輸送の車両に装備されている。

東京2020大会後、これらの車はどうなるのか。トヨタによると現時点で未定だ。まさか廃車ではあるまい。また都合よく、新たな大規模な提供先事業が見つかるとも思えない。すると中古車として市場に出てくる……?
パラリンピックが9月5日に閉幕したのち、『プリウス』など市販車種は中古車市場に流通することになる。中古車販売店の早いところでは……

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る