スポーツランド菅生、コース改修後初のSUPER GTレース

コース・ピット改修が行われたスポーツランドSUGO
コース・ピット改修が行われたスポーツランドSUGO全 25 枚

SUPER GT第5戦SUGO GT300kmレースが宮城県村田町のスポーツランド菅生で開催された。コース改修後初のGTレースでは、コース改修よるトラブルやクラッシュなどは無くレースが行われた。

スポーツランド菅生は2020年末~2021年3月及び、2021年末~2022年3月の2期にわたり、安全対策施設改修工事が行われている。2021年3月には西棟ピットビルが新設され、間口寸法(出入口寸法)は幅3.7m×高さ2.4mから幅5m×高さ2.45mになり、ピット内寸も幅5m×奥行6m×高さ2.4mから、幅5.8m×奥行8m×高さ2.45mと広くなって、従来より使いやすくなった。

2021年末から2期工事が行われ、東ピットビルも新設されることになる。ピットを真上から見られる数少ない建物のため、観客からも人気の高いスポットでもあった。新設されることでピットを見下ろす屋上が無くなる可能性が高い。

これまで狭かったピットロードを2m拡張し、これによりホームストレートを2m分オフセットさせる工事も行われた。ピットロードには舗装の違いで拡張した姿が見られる。

それに合わせてピットロード出口のコースへの合流方法が変更され、従来の2コーナー立ち上がり部分で合流する方法から、3コーナーでの合流方式になった。

これで余裕をもってコースに合流できるはずだったが、実は3コーナーの合流部分は、コースのレコードラインと重なってしまう。

数人のドライバーに聞いたが、GTマシンでは斜め後ろの視界が悪く、コースに合流する際にコースのマシンとの位置取りが非常に難しいと言う。練習走行ではコース上のマシンに優先権が与えられ、ピットレーンから出てくるマシンはゆっくり合流する姿が見られた。

しかし決勝では合流するのにどちらのマシンも減速するのは難しく、コース上のマシンがうまく減速やラインを変えてなるべく速度を落とさないように走っているようだった。

また、3コーナーではアウト側にタイヤカスが溜まりやすく、ピットレーンから出てくるマシンは、タイヤカスを踏んで出てくることになる。このことでタイヤに余計はカスが付き、バランスが悪くなることを懸念するドライバーもいた。

今回のSUPER GTでは、この合流によりクラッシュやロスなどはほとんど見られなかったようだが、改善の必要はあるのかもしれない。

とはいえ、ピットを大幅改修するなど、使いやすく安全向上に向けての改修ゆえに、今後もより安全に向けての改修が進むことを望みたい。

《雪岡直樹》

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