道路の点検実施、地方公共団体で遅れ目立つ 2020年度国交省まとめ

舗装の損傷事例
舗装の損傷事例全 3 枚

国土交通省は9月13日、2019~2020年度の橋梁、トンネルなどの点検実施状況をまとめた「道路メンテナンス年報」を発表した。

全道路管理者の2巡目となる2019~2020年度の点検実施状況によると橋梁が38%、トンネルが34%、道路附属物などが40%程度となっている。例えば橋梁は1巡目と比べ10ポイント増加するなど、点検が前回より進捗した。

全道路管理者の2019~2020年度の点検で、早期または緊急に措置を講ずべき状態である判定区分III、IVの割合は橋梁が9%、トンネルが31%、道路附属物などが11%となっている。

また、1巡目の点検で判定区分III、IVに診断された橋梁の修繕などの措置に着手した割合は、2020年度末時点で国土交通省が83%、高速道路会社が66%、地方公共団体が55%。完了した割合は、国土交通省が42%、高速道路会社が45%、地方公共団体が35%となっている。

判定区分III・IVである橋梁は次回点検までに措置を講ずべきとしているが、地方公共団体で5年以上前に判定区分III、IVに診断された橋梁の措置の着手率は6~7割程度と遅れている。

また、1巡目(2014年度~2018年度)の点検で判定区分III、IVと診断されたトンネルの修繕措置着手割合は、 2020年度末時点で国土交通省が90%、高速道路会社が90%、地方公共団体が76%。完了した割合は、国土交通省が70%、高速道路会社が80%、地方公共団体が48%。判定区分III、IVのトンネルの地方公共団体で5年以上前に判定区分III、IVと診断されたトンネルの措置の着手率は8~9割程度で遅れている。

国土交通省が管理する道路では2017年度から舗装点検を行っており、2020年度末時点の点検実施率は約74%と進捗している。判定区分III(修繕段階)の割合はアスファルト舗装は14%、コンクリート舗装では6%となっている。

《レスポンス編集部》

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