アルピナ XD3 予約受注開始、マイルドHV搭載の3.0リットルターボディーゼル…価格は1162万円

BMW アルピナ XD3
BMW アルピナ XD3全 35 枚

ニコルオートモビルズは、BMW車をベースにしたハイエンドモデル、BMWアルピナ『XD3』を2022年春(予定)に日本市場へ導入。予約注文の受付を開始した。右ハンドル仕様のみで価格は1162万円。

BMWアルピナ XD3は、ベースモデルとなるBMW『X3』のマイナーチェンジに伴い、2021年8月にアップデートを行った。マイルドハイブリッドシステムを採用し、エンジン出力とトルクが強化された高性能ディーゼルエンジン、改良されたハンドリング性能、そしてよりダイナミックさを増した存在感により、SUV にアルピナらしさをもたらしつつ、独自のポジションを築いている。

最高出力355ps、マイルドハイブリッド搭載の3.0リットル6気筒ターボディーゼルエンジン

パワートレーンには、ビターボチャージングシステムを搭載した3.0リットル直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載。最高出力は22psアップの355psを発生、最大トルクは1750~2750rpmの回転域で30Nmアップの730Nmを供給する。トランスミッションは、高トルクに耐えるように特別設計されたZF社製のアルピナスウィッチトロニックシフトボタン付8速スポーツATを採用。0-100km/h加速は4.9秒、巡航最高速度は254km/hに達する。

BMW製のマイルドハイブリッドテクノロジーを採用したことで、高性能エンジンの効率だけでなく、ダイナミックレスポンスも向上させた。最大11psの回生電力を活用し、低回転域におけるエンジンとスロットルのレスポンスを改善。また、定速走行時では、エンジンへの負荷を最適化する。

アルピナは、インジェクションと2基のターボチャージャーに入念なキャリブレーションを行い、出力・トルク特性を独自のものとした。低圧ステージと高圧ステージのタービンには、可変タービンジオメトリーを採用することで、自然なブーストとスロットルレスポンスを実現。アルピナ製インタークーラーと、大容量クーラー、トランスミッションオイルクーラーに加え、外部クーラントクーラーと電動クーラントポンプを備えたアルピナ高性能クーリングシステムを組み合わせることで、高負荷時でもエンジンの熱的安定性は維持される。

また高出力でありながら、13.0km/リットル(WLTPモード)の低燃費を実現。酸化触媒とSCR触媒をコーティングしたDPFによるSCRシステム、AdBlueインジェクターを備えた2つのSCR触媒(コンバーター)により、CO2排出量も202g/kmに抑えている。

より繊細で正確なステアリングフィール

足回りでは、アルピナスポーツサスペンションを改良。快適性や乗り心地を損なうことなく、前後方向および横方向へのダイナミクスを最適化している。可変式ダンパーコントロールにもキャリブレーションを行い、短く、より硬いスプリングを用いることで、車両の低重心化とエアロダイナミクスの最適化を図っている。ステアリングのキャリブレーションも再度見直し。より繊細で正確なステアリング、あらゆる運転状況における直感的な応答性を実現させている。

足元には、アルピナとピレリが共同開発した高性能タイヤ「P Zero ALP」を装着した20インチのアルピナクラシックホイールを装備する。タイヤサイズはフロントが255/45 ZR20、リヤが285/40 ZR20。オプション設定の22インチのアルピナクラシック鍛造ホイールには、フロント255/35 ZR22、リヤ295/30 ZR22の専用タイヤを組み合わせる。ブレーキシステムもより高性能なブレーキパッドを採用。フロント395mm径、リヤ398mm径の軽量ドリルドローターも引き続きオプション設定とし、よりダイレクトなペダルフィードバックと、優れた耐フェード性能を可能としている。

四輪駆動制御はBMW xDriveシステムをベースに開発。トルク配分は後輪重視の設定とし、スポーティなハンドリングを実現している。また、電子制御式アクティブLSDに加えてパフォーマンスコントロールを設定。個々のブレーキを個別に制御することで、アンダーステアの発生を未然に防ぎ、コーナリング時の俊敏性とグリップを向上させる。

エクステリアでは、BMWが再設計したライト周りのデザインに加え、フロントとリアにはアルピナがエアロコンポーネントを追加。よりモダンで力強い装いとなった。インテリアでは、スポーツディスプレイにパワーとトルクモニターだけでなく、ブースト圧や油温、Gフォースも表示できるようにした。

《纐纈敏也@DAYS》

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