【プジョー e-208 新型試乗】プレミアムコンパクトカーの象徴的な存在…渡辺陽一郎

プジョー e-208(写真は海外仕様)
プジョー e-208(写真は海外仕様)全 12 枚

プジョーのコンパクトカー、『208』には電気自動車の『e-208』も用意される。モーターの最高出力は136馬力、最大トルクは26.5kg-mで、駆動用リチウムイオン電池の総電力量は50kWhだ。1回の充電で、JC08モード走行によると、最大で403kmを走れる。

ちなみに日産『リーフ』の駆動用リチウムイオン電池には、40kWhと62kWhがある。40kWhの場合、1回の充電で走れる距離は、JC08モードで400kmだ。e-208の総電力量は10kWh多いが、走行できる距離は同程度になる。

プジョー e-208(写真は海外仕様)プジョー e-208(写真は海外仕様)
加速感はモーター駆動による電気自動車の個性を強く感じる。エンジンは回転の上昇に伴って駆動力を高めるが、モーターは瞬発力が強く、アクセルペダルを踏み込むと速度を一気に上昇させる。不用意な操作をすると「ドスン!」と蹴飛ばされたような感覚になる。

乗り心地は1.2リットルターボエンジンのプジョー208に比べると、若干硬めに感じた。車両重量が300kg以上も重く、17インチタイヤの指定空気圧も前後輪ともに250kPaと高めになるからだ。

それでも全長が4m少々のコンパクトカーとしては重厚感が伴う。電気自動車だからノイズも小さく、プレミアムコンパクトカーの象徴的な存在に思えた。

プジョー e-208(写真は海外仕様)プジョー e-208(写真は海外仕様)

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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