世界最速SUVを謳う、ブラバスからメルセデスAMG GLE クーペ 900馬力仕様

排気量を4.5リットルに拡大したV8ツインターボ

前後フェンダーを拡幅したカーボン製ボディキット

最大24インチのエアロホイール

ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)
ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)全 28 枚

ブラバス(BRABUS)は9月22日、新型メルセデスベンツ『GLEクーペ』の高性能モデル、メルセデスAMG 『GLE 63S 4MATIC+ クーペ』をカスタマイズしたブラバス『900ロケットエディション』を欧州で発表した。世界最速のSUVを標榜している。

ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在だ。そのブラバスが、メルセデスベンツの主力SUVのひとつ、GLEクーペ新型の頂点に立つメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ新型をカスタマイズしている。

メルセデスAMG GLE63S 4MATIC+ クーペ新型のパワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。スポーツカーのメルセデスAMG『GT』譲りのこのエンジンは、「S」仕様の場合、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmを引き出す。このスペックは、標準グレードに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。

トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は標準グレードより0.2秒速い3.8秒。最高速は30km/h上乗せされ、280km/hでリミッターが作動する。

ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)

排気量を4.5リットルに拡大したV8ツインターボ

ブラバス900ロケットエディションでは、この直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンをチューニングした。排気量は4.0リットルから4.5リットル(4407cc)におよそ500cc拡大。ブラバスのECU(エンジン・コントロール・ユニット)により、燃料噴射と点火のマッピングを最適化。さらに、ターボチャージャーのブースト圧を引き上げた。

ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)

これにより、最大出力900hp/6200rpm、最大トルク127.5kgm/2900rpmを獲得する。ベース車両のメルセデスAMG GLE63 S 4MATIC+クーペ新型に対して、パワーは288hp、トルクは40.8kgm引き上げられた。動力性能は、0~100km/h加速3.2秒、最高速330km/h(リミッター作動)。ベース車両に対して、0~100km/h加速は0.6秒速く、最高速は50km/h上乗せされた。

スポーツエキゾーストシステムは、排気背圧を下げることで出力を最適化する。アクティブ制御されたエキゾーストフラップが、排気音を変化させる。V8ツインターボエンジンは、「カミングホームモード」では静かに、「レースモード」では力強いサウンドを発する。テールパイプはカーボン製とした。

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前後フェンダーを拡幅したカーボン製ボディキット

エクステリアをさらに個性的にするために、ブラバスはエアロダイナミクスパーツを開発した。前後フェンダーを拡幅したカーボンファイバー製のボディキットによって、空力性能を追求している。BRABUSフロントスポイラーは、高速走行時にフロントアクスルのリフトを低減し、ハンドリングの安定性を向上させる効果を発揮するという。

ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)ブラバス 900 ロケットエディション(ベースはメルセデスAMG GLE 63S 4MATIC+ クーペ 新型)

フロントバンパーの側面には吸気口が追加された。ラジエーターグリルの吸気口と、照明付きのBRABUSエンブレム、赤いシグネチャーストライプによって、迫力を増している。

リアバンパーのBRABUSディフューザーインサートは、空力バランスの最適化を図りながら、4本出しのBRABUSカーボンファイバー製テールパイプを強調するデザインとした。

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最大24インチのエアロホイール

足元には、ブラバス製のアルミホイールを設定した。最大で24インチのBRABUSモノブロック「PLATINUM EDITION」Z鍛造エアロホイールが選択でき、足元を引き締める効果を発揮する。車高が最大で25mm下がるBRABUSのエアサスペンションも装着できる。

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インテリアにも、BRABUS流儀のカスタマイズが行われた。グレーのレザー内装は、シートやトリムにクレスト型のキルティング加工が施される。赤いトップステッチは、スイッチからスピーカーカバー、エアダクト、ペダルに至るまで、すべてのコックピット要素に適用された「ロケットレッド」グレージングとコーディネートされた。

さらに、ダッシュボードとドアパネルには、カーボンファイバー製トリムパネルを装着した。アルミ製ペダルとドアピンも採用する。周囲の照明と連動して色が変化するバックライト付きのステンレス製スカッフプレートには、BRABUSのロゴが添えられた。BRABUS RACEデザインのステアリングホイールには、アルミ製パドルシフトが付く。なお、ブラバス900ロケットエディションは、25台が限定生産される予定、としている。

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《森脇稔》

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