愛媛県の伊予鉄道が27年ぶりに運賃改定…普通運賃は10円の値上げ 12月1日実施

伊予鉄道の鉄道線と軌道線が平面直交する大手町駅付近。
伊予鉄道の鉄道線と軌道線が平面直交する大手町駅付近。全 3 枚

国土交通省四国運輸局は9月29日、愛媛県の伊予鉄道が申請していた鉄・軌道線全線の旅客運賃上限変更を認可したと発表した。

伊予鉄道は、高浜~松山市間の高浜線、松山市~横河原間の横河原線、松山市~郡中港間の郡中線からなる鉄道線と、道後温泉駅(愛媛県松山市)を起点とする城南線などの軌道線からなる合計43.5kmの路線を持つ。

同社の鉄軌道部門における2020年度の収支(推定)は、2019年度から一転して赤字になっているが、運賃改定により2021~2023年度の合計ではわずかながら黒字に転換できると推定されており、引き続き設備投資や老朽化施設の修繕、バリアフリー化に取り組むとして、6月29日付けで平均改定率3.6%の改定を申請していた。

実施予定日は12月1日で、同社の運賃改定は消費税転嫁によるものを除けば、1994年以来27年ぶりになるという。改定後は、鉄道線の普通運賃が各営業キロ帯で現行より10円ずつ値上げされ、最低運賃は180円に。定期運賃は通勤1カ月が2.4~9.5%、通学1カ月(大人)が2.3~9.5%の改定率となる。

現行で170円均一となっている軌道線の普通旅客運賃も10円アップの180円となり、同じく均一制となっている定期運賃は、通勤1カ月が120円アップの7130円、通学1カ月(大人)が100円アップの5190円となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る