ジープ グランドチェロキー 新型にオフロード仕様、「トレイルホーク」…年内米国発売

オフロードでは自動的にエンジントルクやブレーキを制御

ガソリンエンジンは3.6リットルV6と5.7リットルV8

トレイルホーク初のPHVの「4xe」は2.0ターボで375hp

EVモードでは最大約40kmをゼロエミッション走行

ジープ・グランドチェロキー 新型のトレイルホーク「4xe」
ジープ・グランドチェロキー 新型のトレイルホーク「4xe」全 20 枚

ジープブランドは、新型『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)にオフロード仕様の「トレイルホーク」を設定し、2021年第4四半期(10~12月)から、米国市場で発売する。9月29日、ジープが発表した。

オフロードでは自動的にエンジントルクやブレーキを制御

トレイルホークは、最も有能なグランドチェロキーをテーマに開発された。新型グランドチェロキーの4x4機能をさらに高めたグレードが、トレイルホークになる。

新型グランドチェロキーのトレイルホークのガソリンエンジン搭載車には、オールテレーンタイヤ、オフロードカメラ、最大287mmの最低地上高を備えた「Quadra-Lift」エアサスペンション、「Quadra-Drive II」アクティブトランスファーケース、リアeLSD、「Selec-Terrain」を装備した。アプローチ、デパーチャー、ランプブレークオーバーの各アングルも引き上げられている。

クラス独自の「スウェイバー・ディスコネクト」により、岩場や起伏の多いオフロードにおいて、トラクションを向上させた、と自負する。オフロードを走行中、4LOモードで車速を維持するための「Selec-Speedコントロール」も採用する。急な傾斜や障害物を通過するとき、Selec-Speed コントロールは自動的にエンジントルクやブレーキを制御して、ドライバーがアクセルやブレーキを操作しなくても、オフロードで安全な速度を維持してくれる。

高張力鋼製のスキッドプレート、赤い牽引フック、オールテレーンタイヤ、18インチホイール 、グレアプルーフの黒と赤のマット仕上げの「Trailhawk」フードデカールも装備した。オフロードで川を渡る際の最大渡河性能は、水深61cmとしている。

ガソリンエンジンは3.6リットルV6と5.7リットルV8

トレイルホークのガソリンエンジンは2種類だ。3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジンは、最大出力293hp、最大トルク36kgmを発生する。このV6には、アイドリングストップ(ESS)テクノロジーを標準装備した。 ESSシステムは、新型グランドチェロキー向けにアップグレードされている。

5.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、最大出力357hp、最大トルク53.9kgmを引き出す。V8エンジンは、VVTと気筒休止により、パフォーマンスと燃費を追求した。気筒休止テクノロジーでは、エンジン制御コンピューターが、高速道路のクルージングなどの低負荷走行中に、燃料供給を停止し、エンジンのうちの4つのシリンダーのバルブを閉じる。ドライバーがアクセルペダルを踏むと、休止していたシリンダーが再始動する。

両エンジンには、8速AT「TorqueFlite」を組み合わせた。V8搭載車の最大牽引力はおよそ3.2トンで、クラス最高という。「Jeep Quadra-Lift」エアサスペンション、エレクトリックアダプティブダンピングも採用している。

トレイルホーク初のPHVの「4xe」は2.0ターボで375hp

新型グランドチェロキーでは、トレイルホークとして初めて、プラグインハイブリッド車(PHV)の「4xe」が選択できる。PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「フロントアクスルディスコネクト」を採用する。路面状況からAWDを必要としないと車両が判断した場合、フロントアクスルを切り離し、自動的に後輪駆動に切り替わる。これにより、パワートレインの抵抗が減少し、燃費が向上するという。車両が4WDを必要と判断すると、自動的に4WDに切り替わる。

EVモードでは最大約40kmをゼロエミッション走行

バッテリーは、蓄電容量が17kWhだ。EVモードでは、WLTPサイクルで最大約40kmをゼロエミッション走行できる。エンジン駆動を併用すると、ガソリン満タンで最大708kmの航続を可能にしている。

また、Quadra-Drive IIと呼ばれる4x4システム、2速トランスファーケース、2.72対1ローレンジギア比、リアeLSD、Selec-Terrainトラクションマネジメントシステム、Selec-Speed コントロール、ブルー仕上げの牽引フック、オールテレーンタイヤ、ブルーアクセント付き18インチアルミホイール、黒と青のマット仕上げのTrailhawkフードデカールを装備した。最低地上高は278mmで 、オフロードで川を渡る際の最大渡河性能は水深61cm、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る