スケッチが走り出した? BMW X4 Mモデルのアートカー

白地に黒い線や点を入れていく独自の手法

BMWの大ファンでMカー2台を所有するヴィーダス氏

最大出力510hpの直6ツインターボ搭載

BMW X4 M コンペティション 改良新型をベースにジョシュア・ヴィーダス氏が手がけたアートカー
BMW X4 M コンペティション 改良新型をベースにジョシュア・ヴィーダス氏が手がけたアートカー全 10 枚

BMWは10月8日、改良新型『X4 Mコンペティション』(BMW X4 M Competition)をベースにしたアートカーを米国で発表した。11月にドイツ本社のBMW Mカーのコレクションとして、収蔵される予定だ。

白地に黒い線や点を入れていく独自の手法

このアートカーは、米国在住のアーティスト、ジョシュア・ヴィーダス氏の作品だ。同氏は、目の前に実際にあるモノを独自の手法によって、スケッチのように見せるという作品で注目を集めている。

ジョシュア・ヴィーダス氏はバリスタ、消防士、ガラス職人、配達ドライバーとして働いた経験を持ち、その後、さまざまなストリートウェアブランドのグラフィックデザイナーとして活躍した。そして徐々に、アーティストとしての才能を発揮した。現在では、有名ブランドとコラボし、「コンバース」のシューズや「FENDI」のアパレルなどに、ジョシュア・ヴィーダス氏のデザインを見ることができる。

アートカーは、白いボディカラーの改良新型X4 Mコンペティションがベースだ。同氏の作品の特長は、白地に黒い線を入れていくというもの。今回もこれに従い、白いボディカラーの改良新型X4 Mコンペティションをキャンバスに、黒い線や点が添えられ、同氏の世界観が表現されている。

BMWの大ファンでMカー2台を所有するヴィーダス氏

また、ジョシュア・ヴィーダス氏は、子供の頃からのBMWファンでもある。グアテマラ移民の息子として生まれた彼は、ロサンゼルスの郊外で育ち、BMWやBMW Mモデルを目にする機会は、ほとんどなかった。そのため、BMWが通り過ぎるだけで、立ち止まっていたという。いつか自分のBMWを所有したいという願望とともに、BMWブランドへの関心は高まり続けた。

ジョシュア・ヴィーダス氏は、BMWを所有するという子供の頃からの夢を2回実現した。2004年には、アルピンホワイトのBMW『M3』(E46型)を購入。1989年式のダイヤモンドブラックのBMWM3(E30型)も所有している。

2021年9月には、初めてドイツ・ミュンヘンを訪れ、「BMWワールド」でBMWのクラシックカーを鑑賞した。非常に感銘を受けた彼は、腕にBMWロゴのタトゥーを入れることを決めた。彼にとって、今回のBMWとのコラボレーションは念願の夢の実現を表しているという。

最大出力510hpの直6ツインターボ搭載

改良新型のX4Mのラインナップは、従来の2グレードから、上位グレードの「コンペティション」のみに絞り込まれた。BMW M社が開発した3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は従来どおり、510hp/6250rpmだ。

一方、最大トルクは従来の61.2kgm/2600~5950rpmから、66.3kgm/2750~5500rpmへ、5.1kgm引き上げられた。トランスミッションは、「ドライブロジック」付きの8速「Mステップトロニック」で、シーケンシャルマニュアルシフトによるギアチェンジが可能だ。

新設計のMギアセレクターに加えて、ステアリングホイールには、パドルスイッチが装備された。マニュアルモードで加速する際は、エンジンがレブリミットに達しても、強制的なシフトアップは行われない。

駆動方式は4WDの「M xDrive」。動力性能は、0~100km/h加速が3.8秒と、従来の4.1秒から0.3秒短縮した。最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターの設定が変更され、最高速は285km/hに到達する。

《森脇稔》

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