一粒で2度美味しいパッシブ…スピーカー[カーオーディオ システムアップ AtoZ]

『ダイヤトーン・DS-G400』に付属されている「パッシブクロスオーバーネットワーク」。
『ダイヤトーン・DS-G400』に付属されている「パッシブクロスオーバーネットワーク」。全 5 枚

愛車のカーオーディオシステムをバージョンアップさせることに興味を持つ方々に向けて、そのための製品情報を発信している当連載。まずは「スピーカー」をテーマに据えてお贈りしている。今回は前回に引き続き、「パッシブ」について説明していく。

【画像全5枚】

さて前回も説明したとおり、セパレートスピーカーには大抵、音楽信号の帯域分割を行うためのパーツである「パッシブクロスオーバーネットワーク(以下、パッシブ)」が付属している。そしてこれにもさまざまなタイプがあり、取り付け性のことを考えるのであればこれが小型化されているかどうかもチェックポイントとなると、前回の記事の中で解説した。

一方、高性能化された「パッシブ」もある。なので音にこだわるのであれば、「パッシブ」の作りや仕様にも注目しよう。なお、注目すべきポイントもいくつかあるのだが、今回は「バイアンプ接続」への対応について説明していく。もしも「パッシブ」がこれに対応していると、特別な接続方法も可能となり、それを行うことでスピーカーの性能をもう1ランク、アップさせられるのだ。なので最初は普通の接続方法でそのスピーカーのサウンドを楽しみ、後には「バイアンプ接続」を実行すると再び音が良くなる感動を味わえる。

では、「バイアンプ接続」に対応している「パッシブ」と普通の「パッシブ」とがどう異なっているのかを説明しよう。まず通常の「パッシブ」には、入力端子は1系統しか備わっていない。そこからフルレンジの音楽信号を入力し、そして「パッシブ」内で高音と中低音とに信号を2分割する。なので出力端子2つある。

対して「バイアンプ接続」に対応している「パッシブ」は、入力端子も2系統持っている。ツイーターとミッドウーファーそれぞれに対して専用の入力端子が備えられているのだ。

続いては、「バイアンプ接続」とはどのような接続方法なのかを説明していこう。通常は、パワーアンプのLch出力を左側の「パッシブ」に接続し、Rch出力を右側の「パッシブ」へと接続する。対して「バイアンプ接続」では、パワーアンプの出力を4ch分使用する。

例えばメインユニットの内蔵パワーアンプでスピーカーを鳴らしている場合には、フロントのLch出力を左側の「パッシブ」のミッドウーファー用の入力端子に接続し、リアのLch出力を左側の「パッシブ」のツイーター用の入力端子に接続する。このように片側のスピーカーを鳴らすのに内蔵パワーアンプの片側前後2ch分を使うこととなる。結果、リアスピーカーは鳴らせなくなる。しかし、その分フロントスピーカーのドライブ力は向上する。こうして高音質化が果たされる、というわけなのだ。

「バイアンプ接続」の接続図。

今回はここまでとさせていただく。次回は「バイアンプ接続」によって得られる利点について、さらに詳しく説明していく。お楽しみに。

一粒で2度美味しい「パッシブ」がある!? システムアップのための、カーオーディオユニット“AtoZ”! lesson 01「スピーカー編」その9

《太田祥三》

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