「防災車両の敷居を下げる」ヤマハの悪路対応『トリシティ』と洪水救難艇がめざすもの…危機管理産業展2021

ヤマハ発動機 悪路対応防災コミューター『ラフロードトリシティコンセプト』
ヤマハ発動機 悪路対応防災コミューター『ラフロードトリシティコンセプト』全 17 枚

ヤマハ発動機は10月20日に東京ビッグサイトで開幕した「危機管理産業展2021」で悪路対応防災コミューターおよび洪水救難艇のコンセプトモデルを初公開した。

【画像全17枚】

3輪で防災車両にも扱いやすさを

ヤマハ発動機 悪路対応防災コミューター『ラフロードトリシティコンセプト』ヤマハ発動機 悪路対応防災コミューター『ラフロードトリシティコンセプト』
悪路対応防災コミューターは3輪バイク『トリシティ125/155』をベースしている。コンセプトモデルの企画を手掛けたヤマハモーターエンジニアリング事業開発部事業グループ主事の杉山和弘氏は「災害や緊急時には悪路走行が必須になってくるので、市販車に対して悪路走行性能を付加した」とした上で、「防災と普段使いもできるような形にしている」と話す。

悪路走行のための装備としてはオフロードタイヤの装着を始め、インナーチューブを長くして車体の50mmアップ、ベース車では樹脂製だったフロアをアンチスリップ鋼板に変えたほか、車体ガードやキャリア、サイドケース装着用ステーなどを装備している。

杉山氏は「今回の出展での反応を通じて商品化を検討したい」とし、「防災車両としてまだバイクを活用していない官公庁や法人に取り扱いのしやすさをアピールしていきたい」と述べていた。

6人乗れる洪水救難艇

ヤマハの洪水救難艇:RS-13ヤマハの洪水救難艇:RS-13
一方の洪水救難艇コンセプトモデル『RS-13』は全長12フィート(約4m)級ながら最大6名乗船を可能にしているのが特徴。開発に携わったヤマハ発動機マリン事業部本部開発統括部艇体開発部技術開発グループ主務の芝山晋氏は「これまでにない商品。国内でこのサイズの船は2-3人乗りがほとんどだが、6人まで乗船できる構造に仕上げた」と話す。

また横幅は1.72mと「小型トラックに積める」サイズに納めたほか、「スタッキング(段積)して保管できる」工夫も凝らしているという。

ヤマハでは水上バイクをベースとした救難艇を過去に市販したが、芝山氏によると「浅瀬も走れるし、瓦礫のある場所でも突っ込んでいけるぐらい丈夫で特殊な機能も色々つけたが、その分、価格も高くなり結果として売れなかった」という。

その反省からRS-13は船艇単体で50万円前後の価格帯を想定し、開発を進めているという。芝山氏は「やはり買いやすい価格にしたい。また、いざという時に使えないようでは困るので、普段乗って頂くような商品に仕上げたい」と話していた。

《小松哲也》

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