ジムニー、タフト、ハスラー、売れている「軽SUV」トップ3の魅力を解説!

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー全 18 枚

今は小型/普通車ではSUVの人気が高く、トヨタでは『ライズ』、『ヤリスクロス』、『カローラクロス』という具合に新型車を次々と投入している。その一方で軽自動車の販売も好調で、新車として売られるクルマの37%を占める。そこで注目されるのが軽自動車サイズのSUVだ。

【画像全18枚】

軽乗用車の販売構成比を見ると、全高が1700mmを超えるスライドドアを装着したタイプが50%以上を占めており、SUVの車種数は意外に少ない。それでも魅力的な3車種が用意されるので、販売ランキング形式で取り上げる。

3位:スズキ・ジムニー(2021年上半期の届け出台数:1万4554台)

スズキ・ジムニースズキ・ジムニー
『ジムニー』は軽自動車である以前に、本格的な悪路向けのSUVだ。『ハスラー』や『タフト』は前輪駆動をベースにした乗用車系のプラットフォームを使うが、ジムニーは耐久性の優れた専用のラダー(梯状の)フレームを備える。足まわりも悪路向けに専用開発された。

駆動方式は後輪駆動をベースにした4WDで、悪路で駆動力を高める副変速機も装着する。初代モデルを1970年に発売して以来、日本の林道や雪道に最適なSUVとして、ビジネスユースを含めて高い支持を得てきた。

スズキ・ジムニースズキ・ジムニー
悪路走破力が高い代わりに、ハスラーなどに比べて後席と荷室は狭い。4WDシステムは悪路向けのパートタイム式だから、カーブを曲がる時に前後輪の回転数を調節する機能を装着していない。従ってスリップの生じにくい舗装路では4WDを使えず、後輪駆動の2WDで走る。

つまりすべてが本格的な悪路向けのSUVだが、売れ行きは好調だ。最近はワゴン風のシティ派SUVが増えてユーザーも飽食気味になり、悪路向けのSUVが改めて見直されている。この原点回帰の流れにも乗って、ジムニーは人気を高めた。

2位:ダイハツ・タフト(2021年上半期の届け出台数:2万8553台)

ダイハツ・タフトダイハツ・タフト
広くて実用的な室内空間と、SUV風の野性味を併せ持つ軽自動車だ。ハスラーに似ているが、登場したのは2020年6月だから、タフトは後追い的な商品と受け取られる。

この不利を補う目的もあり、タフトは装備を充実させた。Xの価格は135万3000円だから、ハスラーで最廉価のGよりも安いが、タフトXには大型ガラスルーフのスカイフィールトップ、フルLEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキが標準装着される。これらはハスラーGには備わらず、タフトは低価格でも装備を充実させた。

ダイハツ・タフトダイハツ・タフト
その代わりハスラーはシートアレンジが多彩で、タフトが採用しない後席のスライド機能も備わる。マイルドハイブリッドによって燃費も良好だ。両車はライバル同士だが、独自の個性を備えることで共存している。

1位:スズキ・ハスラー(2021年上半期の届け出台数:3万9978台)

スズキ ハスラースズキ・ハスラー
初代ハスラーは2013年12月に発表(納車を伴う発売は2014年)され、広い室内とSUV風の外観によってヒット作になった。2代目の現行型は2019年12月の発表(発売は2020年)で、安全装備や運転支援機能などを充実させている。

初代、2代目の現行型ともに、車内の広さやシートアレンジなどは基本的にワゴンRと共通だ。従って4名で快適に乗車できて、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、広くて平らな荷室に変更できる。

その一方で丸型ヘッドランプを装着した個性的なフロントマスク、ブラックの樹脂パーツを備えたフェンダーなどには野性味も感じられる。ワゴンRと同等の実用性に、個性的で楽しいSUVのデザインを融合させて人気車となった。

スズキ ハスラースズキ・ハスラー

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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